「君に捧げる並行世界」プロローグ
「君に捧げる並行世界」～プロローグ～
皆さんは「並行世界」という言葉を知っているだろうか。
並行世界とはある世界から分岐し、それに並行して存在する世界のことを指す。並行宇宙や並行時空なんかとも呼ばれる。何とも不可思議な考え方だ。
よく分からない方のためにもう少し説明を足すと、つまり、貴方の過ごす世界と別にまた違った世界があるということだ。多種多様な世界が並行して進んでいる、といった所だろうか。
面白い考え方で、私はすぐにこの理論に引き込まれた。恥ずかしい話だが私はこういうちょっと現実的ではない話が好きでね。長年、研究を重ねてきたわけだ。量子力学…なんていう少し難しい勉強もしてみたりしたがこの理論はどこまで掘り進めても面白いもので、不思議と飽きなかった。並行世界から来たという女性の話に深く関心を持ったものだ。
頭の中で考えれば不可能な様に思えるが科学の世界、物理の世界などはそういったものを実現させてくれる。昔は明日の天気などを知るために占いなどをしたそうだ。しかし、今の技術をもってすれば明日の天気はほぼ正確に知る事ができる。ならば今不可能なことも研究を進めれば分かるかもしれない。それこそが科学の醍醐味だ。いつかの偉人の名言にもあったように「不可能を可能にする」それこそが私の研究の原動力となっている。
さて、色々と話してきたがなぜ先に並行世界について長々と話してきたかをお伝えしよう。私は苦心の末、遂に研究の「解」を見つけた。今回は私の研究の成果、ある少女の話をさせて頂こう。さてもさても…夢のような話だな。
非現実的でもあり科学の話でもあり…不思議な物語をご賞味あれ。
※画像はhttps://picrew.me/image_maker/190588で作りました。この作品が少しでもいいなと思った方はいいねとフォロー、コメントをよろしくお願いします！(高望み)