【小説】BTSと私 第1話
BTSを題材に小説を書かせていただこうと思います
ときどき他のBTSメンバーやTWICEメンバー、BLACKPINKメンバーも出演します
ぜひ読んでみてね
〈登場人物〉
・私・ユンギ・ジン・ナムジュン・ホソク・ジョングク・テヒョン・サナ・ミナ・ナヨン・ジヒョ・チェヨン・ダヒョン・ジョンヨン・モモ・ツウィ・リサ・ロゼ・ジス・ジェニ
〈本編〉
私は日本のとある商社で働く一般人。ごくごく普通の一般人。
ただし、あのミン・ユンギと付き合っている、という事実を除いて。
「ふああああ」
私はベッドの上で伸びをして目をこすった。カーテンの開いた窓から朝日が差し込んでくる。キッチンからはガチャガチャと音が聞こえてくる。ユンギはもう起きたみたい。あんまり寝坊するとユンギが怒るので、私は寝癖をなでつけながら立ち上がった。ガチャ。ドアを開けてリビングに入る。
「おはよー」
ユンギはキッチンに立って朝ごはんを作っていた。パジャマの私をちらっと見て、何やらふっと笑うと、短く「おはよ」と言う。
「え、なんかおかしい?」
「別に」
いつも塩なユンギは、サラッと言うとベーコンをお皿に盛り付け始めた。私はパジャマのまま小さな椅子に座ってユンギを見つめた。彼はだいたい無表情だ。だけどそこがとても、とてもとてもかっこいいのである。
「はい、どうぞ」
「ありがと」
私はお皿を取って、すぐに食べ始めた。昨日までずっと残業続きで疲れていたから、美味しかった。
「で、もう大丈夫なの」
ユンギが聞いてきた。
「残業続きって聞いたけど。疲れ取れた?」
「えっ」
一体どうしてそんなに優しいのよ。
「うん、ありがと。大丈夫だよ。それよりユンギは来月からまた始まるんでしょ、活動」
ユンギは今BTSの長期休暇中で、だから日本でのんびり私と過ごすことができているのだ。
「ん・・・まあね」
ユンギは微妙な感じで言った。
「また会えなくなるから寂しいなあ」
私は言った。ユンギはじっと私を見つめた。
「あ・・・ごめん。アイドルと付き合ってる以上そこは我慢しないといけないんだった、あは」
私はごまかした。するとユンギは私の隣の椅子に座って、私を真正面から見た。
「一緒に来る?」
「え?」
「だから、一緒に来る?韓国にさ。で一緒に住もうよ」
「え・・・」
「だって考えたらさ、不可能でしょ。俺と君が海をまたいで付き合い続けるのって。俺には収入があるから暮らしは問題ないよ」
「ちょ、チョット待ってよ」
むりむりむり、嬉しすぎるけど、むり。
「なんで」
「だって私韓国語わかんないもん」
「教える」
「え」
「テヒョンいるし。あいつにコーチ頼めばいいよ」
「え」
「だが若干心配だな」
ユンギはそうつぶやくと、私を見て言った。
「じゃ来週引っ越そうか。韓国に」
「え・・・」
えええええええええええ!!!!!????
〈続く〉
【小説】BTSと私 第2話