【小説】数学と国語の恋は叶わない1
あ。
国語、1番に入ってる。数学、やっぱりか…。
成績なんて無ければ…。
私は稲世愛華。
私は国語はものすごく得意なんだけど算学がボロボロ。
社会と理科はまあまあできるんだけどね。
そんな私には気になる人がいる。
算数の成績順なら必ず1番の人、麻立悠生君。
羨ましいよ。
と言っても片思い。
悠生君の気持ちなんて知らない、だけど私は悠生君が好きだった。
悠生君は小4で転校してきて現在中学2年。
私と同い年なんだ。
彼の気持ちはなんにも知らないのに恋をしている…。
。o♡o。+。o♡o。+。o♡o。+。o♡o。+。o♡o。+
俺はテストを見て思った。
俺って数学しか出来ねえ、って。
国語はボロボロ、社会はちんぷんかんぷん、理科は…、一応できる。
国語って正解がねえから困る。
数学なら答えが必ずあるのによ。
それで考え込むと時間が無くなる。
ようやく解けても点数は56。
漢字は良いんだけどな。
多様性とかも意味わかんね。
誰にも言ってないが、実を言うと愛華が好きだ。
愛華はどう思っているのだろうか。
一言が言えない。
「好きだ。」
その一言が。
でも、俺と愛華は分かり合えないだろう。
数学と国語。
こんなの正反対だ。
でも、
好きなんだ。
あいつのことが。
止められない。
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