小説 「リワインド」no.4
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楽の手は、血がついた時のような赤い色になっていた
その血みたいな赤い色をみた時、安心できる様な気がした。
「…、」
「…?」
「なんで…だろうね。」
「なんで、だろ。」
2人で軽く笑う
まるで何かの罪を2人で犯した悪みたいだ。
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自分の手を見る。
自分の手には、
左右対称な、絵の具みたいな物がついている。
でも、気にしなかった。
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「戻ろうか。」
「うん。」
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『違観』
「じゃあ歩こっか」
あれ…戻っている。
ここはバス停の前あたりだった。
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「じゃあ歩こっか」
…また、戻った。
_________
「じゃあ歩こっか」
…また、また、
また!
また、戻った。
霊は気づいてなさそうだ。
「…なんで、」
思わず言葉をこぼしてしまった
「どうした?」
「いや…なんでも、ない。」
__________________no.4終わり。
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