小説 私には6人の記憶だけがない。【騎士A】 day1

4 2022/08/13 20:34

※nmmnです。オリジナルじゃありません

※結構昔のだからykmr.さんが当たり前のようにいる

この2つが大丈夫な方のみ閲覧お願いします!(名前)の所は頭の中で変換してください!

今日から私が忘れてしまった人たちが来る。そう思うとわくわくするような怖いような、そんなむずむずした気持ちが体を走った。

『コンコン』

「どうぞ。」

「おはよう、(名前)。」

あ、ばぁう、おはよう。

「ちっちゃい頃のアルバム持ってきた。これでなにか記憶が戻るかもしれないし。」

うん、ありがとう。

「これは幼稚園の時で、家族みんなで海に行ったんだよ。でも俺が水怖がっちゃってさw結局ずっと砂遊びしてたんだ。」

ふふ、ちょっと意外だな。

アルバムを二人で見ながら、ばぁうがどこでどんな時に撮ったものなのか説明してくれた。

「これは小学校の入学式の時。クラスが違うからって(名前)が泣いて大変だったんだよ。」

そんなに嫌だったんだ。

「これは卒業式。お前、俺が転校するって嘘ついたらまた泣いてたんだぞw」

私、そんな泣いてばっかだったの?!

「www、まあなwでも、中学なってから全然泣いたりとかしてなかったぞ?」

「さすがに中学生で泣いてたらヤバいでしょ…」

ばぁうと話すのは楽しかった。そしてアルバムを見ることで私は本当に記憶がないいんだと、そして忘れてしまったことを申し訳なく思った。それぐらいばぁうはいい人だった。

「はあ、もうこんな時間か…帰らないと。」

「え、もう帰っちゃうの?」

「え、帰ってほしくないの?w」

「うん…でも、大丈夫。今日はばぁうとの事沢山知れて楽しかった。」

「俺も(名前)と話せて楽しかったよ。」

ありがとう。ばぁう。

「それじゃあ…またね。明日はそまが来るから。」

「うん。またね。」

『もうこんな時間だ。またね、(名前)。』

?!今の‥‥‥私の記憶?小さい頃の私と、アルバムで見たばぁうとそっくりな男の子…

(記憶が戻りかけてる…?早く、ばぁうの事を思い出したいな)

『バタン。』

「はあ…大丈夫だと思ってたけど、やっぱキツイな…」

前の(名前)とは違う。そう思おうとしたけどやっぱり仕草や雰囲気、性格はあいつのままだ。

「やっぱり、俺が伝えようとしたから…」

もう遅い。自業自得だ。わかっているのに考えるのをやめられない。視界が滲む。

「ってか、初恋こじらせてるとか俺らしくねぇ…」

この気持ちに偽りはない。けど、あいつのためなら伝えずに押し殺さなきゃいけない。

俺も忘れるから。

「好きだよ、(名前)。」

絶対に伝えてはいけない気持ちに蓋をした。

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タグ: 小説私 6人 記憶 騎士A

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その他2022/08/13 20:34:41 [通報] [非表示] フォローする
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