【小説】ある日の事件(ショートショート
これはショートショートグランプリの立候補小説です。
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https://tohyotalk.com/question/482035
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この国は毎年のごとく物騒だ、それでもみんな幸せに生きてる。
そんなこの国が僕は好きだ。
「おい、諸君食べ物はあつめたか?」
ある日国王が言った。この国は国土を守るので精一杯で農業をする余裕なんてない。
故、国土内にいる動物を国民で手分けして狩り、王宮に集めて管理し、必要な時に配給を行う。
みんなが倉庫に肉を運び込む、
「おや?今回も少ないな…、これで次の狩まで間に合うかのう、」
「王様、最近、狩に使用していた倉庫がヤツらに荒らされまして…」
「ヤツらか…いつになく卑劣なヤツだのう。」
「王様…」
「心配するでない‼︎この国は私が守っていく‼︎いつかこの国を大きくしてヤツごとき蹴散らしてくれるわ‼︎」
王の頼もしい声に王宮にワッと歓声が上がったその時だった。
王宮の天井が壊れ、とんでもなく大きく、恐ろし手が王様を掴んだ
「「「ヤツだ‼︎王をさらったぞ‼︎」」」
「もはやこれまでのようだ…‼︎さらば諸君‼︎」
「国王っっっっーーー‼︎」
そしてその国に王が戻ることはなかった。
「ねえこの猫かわいいでしょ❤️」
とある少女は三毛猫を抱いて雑談しながら歩いていた。
「ああ、あの捨て猫だろ?群れで一番強そうなヤツ」
「まあね、今頃、群れは『ヤツだ‼︎王をさらったぞ‼︎』ってなってるでしょうねw
だけど心配しないで?この子はちゃんと面倒見るから」
そう言って少女は猫をそっと撫でた。
ーー終わりーー
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