【小説】あなたと、いつか【第六話】本当の親友
「はぁ〜」
「どうしたの?」
「そうだよ!そんなにため息着いて~。」
「ううん。何でもないよ!」
・・・。
こうして、いつも、無言になることが多くなった。
その理由は、優真だ。最近、優真と、笹野さんが、付き合っているんではないかという噂まで立っているほど、仲がいいんだ。
私のことを忘れたように_____
落ち込んで、泣いての、繰り返し。
そんなとき、
「あの、鈴原さん・・・・」
「えっ」
だって、話しかけてきたのは、相川さんだから。
相川さんは、敵組じゃないの?
「話があるんだけど、ここで話すと長くなるから、私の家で話さない?」
「い、いいけど・・・」
ってわけで、相川さんの家に来た。
わたしは緊張しながら、インターホンのボタンを押した。
ピーンポーンピーンポーン
「は〜い」
「鈴原です。」
「あっ、鈴原さん!きてくれたんだ!ありがとう!家に入ってね!」
ガチャリ
「鈴原さん!やっほ~!こっちが、私の部屋だよ!入って〜!」
「う、うん」
私は、言われるままに相川さんの、部屋に入った。
「相川さん、話って何?」
恐る恐る尋ねると、真剣な顔になって言い始めた。
「私と、怜奈は幼なじみで、親友だった。」
その一言に違和感を覚えた。あっ。
「何で過去分詞になってるの?」
「聞いてればわかります。怜奈は、いい子だった。花奈と関わる前は。」
相川さんの話によると、山崎さんは陰口や“犯罪’’は、しなかったらしい。
山崎さんと、笹野さんがあったのは、商店街。山崎さんが、笹野さんを見て、その時に話しかけたらしい。
そしたら、趣味が同じで話が合ったらしい。だから、同じ中学校に入ったんだって〜!意外!
しかし、いいことばかりだったのは、ここまでだった。
なんと、2人は_____
犯罪を、始めたのだ!万引きを繰り返している。そう_____
今でも。
私は習ったことがある。
毎日やっていたことが、しないと落ち着かないという病気について。多分、その病気にかかったのだろう。
相川さんが知っていることは、上ので以上だ。
「私は、怜奈が親友だと思ってた。これは怜奈だと思ってた。でも、もう変わったなら怜奈じゃない。私の付き合いたい怜奈じゃない。私の本当の親友は、怜奈じゃないの!だから、鈴原さんの味方になりたいの。いいかな?」
私は、その、相川さんの決意のある言葉に目を奪われた。無意識のうちにこう言った。
「うん。いいよ!桃香でいいよ!」
「はい!わたしは、香穂で!」
また、仲間が増えた。いつもは、浮かれるが今日は、信じてもいい気がした。
続_