《第二話》遊郭
「いらっしゃいっ!!」
今日も作った笑顔で店番をする人ばっか、、
でも、私もその中の1人
「ほらあんた、御指名だよ
随分と厄介な客のお気に入りになったよ、」
深いため息が静かに燃えている蝋燭の火を揺らした
1人だけの為に尽くしていたかった
そんな事を願っていたって何も変わらなくてただ時間が過ぎていくばかり
一夜を共にした男性も夜が明ければいつの間にか消えている
外は私の心を表しているかのような土砂降りだった
いっその事、刺されて死んでしまいたい
パリン
「え、?」
なんだったのだろう 今の音は
気のせいか、、
心の何かが壊れた音がした
“こんな事、慣れているのに、”
そう思っている私はどうかしているでしょう
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