【小説】いつも、いつも。第二話「このはとさゆ」

2 2023/12/31 23:54

教室がザワザワしている。

久しぶりのこの感覚。

さくら「知ってる人もいるかもよ!あ、このはと同じ委員会だったんだっけ?」

すみれ「うん。放送委員会だった。このはも同じクラスなの?」

さくらに、破れたかばんを持ってもらいながら廊下を歩く。

さくら「このはも2組。あずみが1組。私が2組で、すみれも2組でしょ」

さっき、学校の入り口でもらったクラス替えの紙を確認する。

〔河井 菫 2年2組 14番〕

中学生に上がって、初めての学校。

さくら「もう少しで教室。あ、あそこ!!」

さくらが指差した方向に、女子が5人くらい固まっていた。

このは「今日、すみれが戻ってくるんだって!」

??「すみれって、、あ、あの背が高い女の子でしょ!」

??「私会ったことないなー」

このは「ちょっと、すみれはそれ気にしてるんだよ!!目の前で言っちゃったら可哀想だからね!(笑)」

??「あ、ごめんごめん。でも事実なんだから…」

??「さゆちゃん、事実でも言わない方がいいことあるよ」

さくら「おはよー!!すみれ、連れてきたよー!!」

このは「あ、すみれー!!おひさー!!」

??「久しぶり!私、さゆっていうの!よろしくね!!」

すみれ「あ、うん。よろしくね!!」

??「私は、ともな。初めましてだよね。」

可愛い子だな…

愛嬌があるし、なんというか、、

すみれ「うんっ!よろしくね!」

このは「確かー、すみれは肺炎で入院してたんだっけー?背高すぎて、狭かったりしたんじゃないの(笑)?」

さゆ「え、ねえ。さっきこのは…」

このは「ん?さゆ、どうしたの?」

さゆ「え、さっき言ってたじゃん」

このは「もー、いいじゃん!あとで言って!!」

さくら「このは、すみれは気にしてるから。あんまり言わない方がいいよ。そういうの。」

このは「えーそうだったのー?(笑)先に言ってね?そう言うの!」

さっき明らかに言っていたけど、、

まあ忘れちゃったのかな?

すみれ「いいよいいよ。最近あんまり気にしてないから、、」

本当はちょっと気にしてる

さくら「と、とにかく!挨拶終わったし、すみれ、荷物置きにいこ!」

さくらと私は、逃げるようにそこを去った。

このは「ほら、あの子。ちょっと大人しいから。」

ともな「あの子、優しそうな子だね」

このは「そう?全然だよ。なんと言うか、感情がないみたいな感じだもん」

さゆ「感情ないはないでしょ(笑)」

さくら「気にしなくていいからね!!でも、嫌なことは嫌っていいなよ?」

すみれ「うん。気にしてないよ」

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