梵天の姫は愛されキャラ 八話 姫の過去 後編
万次郎「ねぇ、聞いてんの?」
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捕まった
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なんで?私は逃げた、ただの裏切り者だよ?
ほっといてよ
君はそこまで私のことが欲しいの?
こんな愛いらないよ…
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イザナ、なんで死んじゃったの…?
なんであんなやつなんかに殺されたの…?
一生一緒にいようって
信じた私が馬鹿だったの…?
ねぇ、イザナ
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いつもみたいに馬鹿って言って
ほっぺたつねってくれないかなぁ
こんなの嘘だよ
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私はどこに行っても裏切り者なんだ
天竺だって捨てて
イザナじゃない人を好きになって
おまけにその好きな人も裏切って
逃げて
逃げて
逃げ続けて
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救いようがないクソ野郎だなぁ
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どんな怒られることをしたって
優しく叱ってくれるあなたはいない
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万次郎が何か言ってる
どーせ
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裏切り者はスクラップ
だっけ?
処刑されるなら聞かなくてもいいよね
結果は変わんないし
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はく 「万次郎…」
万次郎「何?」
はく 「アンタって奴は…」
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—ほんとに幸せもんだね(笑)
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イザナにはないもの
たーっくさん持っててさ
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ずるいなぁ(笑)
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春千夜「お前さっきから見てれば適当なこといいやがって」
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ぶち殺すぞ?
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はく 「いいよ」
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春千夜「は?」
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はく 「嫌、だから、ぶち殺しても、いいよって」
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はく 「裏切り者の私には、生きる権利なんてないからさ(笑)」
万次郎「そんなことない!!!!!!!」
はく 「五月蠅いよ、そんなことあるの。万次郎はわかんないよね。空になったこと、ないもんね。」
春千夜「はく、ふざけるな。マイキーはエマさんや真一郎さん、イザナ、圭介、パー…数え切れないほどの仲間失ってんだよ!!!お前に何がわかる!!」
はく 「わかるよ、すっごいわかる。春千夜くんの言いたいことも、万次郎の言いたいこともぜーんぶわかる」
万次郎「じゃあ…」
はく 「でも、私、精神だけは強いんだよね。喧嘩も何にも強くないのに。笑っちゃうね(笑)」
万次郎「お前は…強い。精神的にも、物理的にも。俺、見てたんだ」
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天竺が抗争で不利になってた時、唯一お前だけが
立ち向かって、最前線立って戦ってた
そんなお前に惚れたんだ
もちろん喧嘩だって申し分ないくらい強いし
さっすが"堕天使"だなーって
はくは強いだけじゃなくって、戦い方も綺麗なんだ。
華やかなで煌びやか、かと言って飾ってる雰囲気はしない
妖艶
その言葉がぴったりだった
お前は俺の生きがいなんだよ
お前がいなくなったら今度こそ
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俺は空になっちまう
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はく 「何言ってんの…?」
万次郎「え?」
はく 「アンタはイザナの持ってない、すっごいいいモン持ってんじゃない」
春千夜「あ"?」
はく 「万次郎、アンタにはさ」
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春千夜がいるじゃん
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忠実を誓ってくれる仲間
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いや、
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奴隷がいるじゃん
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はく 「あいつには…いなかったんだよ」
万次郎「あいつにはお前がいた。奴隷としても、恋人としても愛せるお前がいた。」
はく 「いなかったんだよ。私もいたと思ってたよ。でも、いなかったの。」
万次郎「は?」
はく 「私はイザナが好きだったよ、でもね。関東卍會にいる間に、万次郎も好きになっちゃったんだ。」
はく 「王から離れたら、万次郎がいなくなった時、私はまた空になる。」
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どこにも居場所なんてないんだよ
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最初っから、ひとりぼっちの運命なんだよ
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万次郎「ならさ」
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俺はお前じゃなきゃダメなんだ
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天上天下唯我独尊な俺だから
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ならさ
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俺はお前のために尽くす
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万次郎「俺がお前の奴隷になるよ」
春千夜「マイキーッッ!?」
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はく 「いいよ、そんなの。そこまで言うならしょうがないね(笑)」
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ーついてってあげる
"梵天"に
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はく 「その代わり、私は関東卍會と変わらず姫ポジね。ユダの処理とかまっぴらごめんだから。」
万次郎「いいのか…!?」
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いいよ
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己の身、全てを貴方に捧げます
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どこまでもお導きください
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"ご主人様"
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