幻想異邦伝、魂魄の剣
紅魔館で行われるパーティは、幻想郷の住民たちにとって貴重な洋食を食べる機会だ。
ステーキやらハンバーグやら、あるいは西洋の酒も、彼らの注意を引くものである。
「これ食べる?」
メイド長のプリンはお嬢様お墨付きの絶品、とってもおいしい。
「あむ!」
滑らかで甘くて、冷たい。
「おいしいね兄様!」
妹の笑顔が大好きだ、暖かい気持ちになる。
「うま、うま!」
平太は平太で食べ盛りだから、パーティの時には遠慮なくいただく。
「私も兄様みたいになる!」
「じゃあ妖夢お姉ちゃんに教えてもらわないとね!」
魂魄の剣の極みとは時を斬ることなのだが、百年では足りない。
それでも平太はそれを目指している。
「剣重い?」
「重いけど、練習したらできるようになるよ」
白玉楼に遊びに行った時に見ているから、麗奈も憧れを抱いている。
「こわくないこわくない」
「うん!」
花が咲いたようないい笑顔、元気が出るようだ。
「俺と一緒に練習しようか!」
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