新訳、幻想異邦伝、後進育成
「みんな忘れちゃったんだ、タケミナカタ様のことも!諏訪の神様のことも!」
「神巫くん、落ち着きなさい」
男は少年に水を差し出した。
「建御名方神と諏訪大権現は、消えてしまったわけではない」
「建御名方神は、何をした?」
「天照様が、日本を渡しなさいって‥」
「よしよし、いい子だ」
頭を撫で、白い服を着せる。
「君なら再び、建御名方神のところへ行ける」
「うん‥」
「この国の王は、元々誰だ?」
「大国主様‥」
「素晴らしい」
桐の箱から、面を取り出す。
「幻想郷を見つけ出すぞ」
白衣の男は端末を弄り、部屋を出ていく。
「実験は成功だ、順調だよ」
ファティマ第三の予言、聖母マリアが子供達の前に姿を現わし、予言を与えた。
「地獄の存在、第二次大戦の勃発」
第三の予言はバチカン市国に保管されているという。
「あの子は神を見ることができる」
聖母マリアを呼ぶことはできないが、幻想郷を見つけ出すことができるはずだ。
「博麗という名前について、記載は本当に僅かだが、おそらく鍵を握っている」
一方、その頃の幻想郷。
「霊夢ちゃんみたいなタイプは、人に教えるのは苦手なのよね」
霊夢は天才肌で感覚で掴んだが、その分人に教える、師匠になるには向かない。
「私は弟子なんて取らないわよ」
「次代の博麗の巫女を育ててもらわないと、あなたももう後進育成すべきですわよ?」
八雲紫は、諭した。
「異変もあるのにやってられないわよ!」
「だから落ち着いている今の間にやっておくのでしょう?」
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