新訳、幻想異邦伝 スキマ
幻想郷には忘れられたものが流れてくるので、スマホの電源も切れている。
東風谷早苗は元々外の住人なので、外から来た文鎮の使い方を知っていた。
「如月駅‥」
妖怪や神は、外では忘れられている。
「吸血鬼やカッパがいなくなった後は、別のお化けが外の世界でてるようになったんです」
口裂け女や足売りババア、悪皿。
「悪皿?」
「外の世界にあるネットというものでは、色々と略していうのが流行ってて‥」
サラサラの髪でアクロバットに動くというのでアクロバティックサラサラという怪異をさらに略して、悪皿だ。
紫様が外の人を捕まえてきたというのが人里にも伝えられ、守矢神社で監視をするように通達が行った。
「俺たちは記者だ、食べないで欲しい‥」
どうやら八雲紫は、場合によっては食べると彼らを脅したらしい。
「紫様は皆さんを食べるつもりではありません、ただ目的を教えてください」
「オカルト雑誌のライターをやっているんだが、取材をしたいと言ったら‥あのご婦人によくわからない目がたくさんある空間に連れていかれて‥」
女性の方は無言になっている。
「彼女は集合体恐怖症で、見ての通り‥」
外の知識を持っている早苗に対応させることで、彼らの処分を適切に決めようということらしい。
「ライター?」
「平太くん、火つけるやつじゃありませんよ?」
「取材というのは、何を‥」
「色々と見させてもらいたいが、水を飲ませてもらえないか?」
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