新訳、東方異邦伝 氷精と天狗と神様と
「あたい、最強!」
寺子屋の隣の席の子、自称最強の氷の妖精チルノちゃん。
「チルノちゃんなんで飛べるの?」
「最強だからだ!」
最強は巫女様なんじゃないかという言葉を飲み込み、少年は友達を追いかけた。
この幻想郷では、妖怪と人が一緒に暮らしている。
そこで起きる揉め事を収めるのが、博麗の巫女。
春なのに雪が降ったり、空が紅くなったり。
「チルノちゃんは冬の方が好きなのかな‥」
チルノちゃんは氷の妖精だから、寒い方が好きかもしれない。
山の上には天狗さんたちがいて、博麗の巫女様とは違う巫女のお姉ちゃんと、神様がいる。
熱が出たらえーりん先生に診てもらうか、守矢神社のお姉ちゃんが治してくれることもある。
「ぶんぶん丸新聞!」
天狗衆が発行している新聞、少年はこれが好きだった。
「また紅魔館爆発してる!」
少年はあそこのスカーレット姉妹とも仲がいい。
「平太、またな!」
「うん!」
フランちゃんが吹っ飛ばしてしまったこともあったけど、今回は違う。
平太は時々言いつけを守らずに、お山に行って危ない目に遭ったり、紅魔館に忍び込もうとした。
「だめですよ、人間の子がこんなところに来たら」
「ごめんなさい‥」
「よく新聞読んでくれてるから、特別ですよ」
「天狗さん…」
「射命丸です」
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