新訳、幻想異邦伝、妹様のお友達
「わー!飛んでる!」
「暴れないでください!」
天狗、射命丸文は、少年を人里まで送り届けた。
人里で生まれ、育った少年。
彼は愛嬌で、天狗衆の一人、射命丸文に下まで送ってもらった。
「ありがとう!」
「いえ、また新聞読んでくださいね」
この幻想郷では、空を飛べるものは少なくない、博麗の巫女、鴉天狗、白狼天狗などの天狗衆、吸血鬼や、氷精チルノをはじめとする妖精たち。
その他には神々やら、八雲紫。
博麗霊夢を除くと羽のない人間には飛ぶことができない、それは平太もだ。
だが例えば、寺子屋の友人たちにはチルノや、いかにもな名前をした大妖精がいる。
そしてこの少年は、紅魔館をも丸め込んだ。
以前、平太の父の畑がダメになってしまった。
「岩が転がってきちまったよ‥」
非力な人間では、岩をどけることはできない。
だが、この時には守矢の神様のおかげだと老人たちが手を合わせていたのだけれど、先の異変で霊夢に退治された吸血鬼が来た。
「なんだありゃあ?」
果たして守矢の神様たちのご利益かどうかは置いておいて、フランドールスカーレットと名乗ったその子は、岩をどうにかできると言った。
「えっと…」
人見知りなのか付き従っていたメイドさんの方を何度も見て不安そうにしながらも、岩の方を見た金髪の子は‥
「きゅっとしてどかーん!」
掌を握り込んで、岩を破壊したのだった。
その後土砂やらを片付け、老人たちがフランちゃんに手を合わせている時に、するりと人波を抜けて平太は近くに寄っていたのである。
「ありがとう!」
少女は手をつかもうととはせず、触らないでくれとでも言いたげに握手を拒んだのだが。
「友達になったら、だめ?」
お礼を言って、友達になろうとしただけのだけど、なぜだか紅魔館へ招待を受けることになり。
平太は,,妹様のお友達,,としてご馳走を食べて帰った。
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