不登校。1
みんなは、不登校の人のことをどう思う?
気持ち悪い?最低?良いと思う?
私は、もともと不登校だった。
なぜか学校にいけなくなり、朝起きても体がだるくて動けない日が多かった。布団から出たくなくて、トイレやご飯も後回しにして、体力が大幅に落ちた。
まるで、なにかの病気にかかったような、そんな気持ちだった。
理由は多分分かってる。でも分かりたくなかったんだと思う。
理解してくれる人は少なくて、実の母も兄も認めてはくれなかった。否定されたり罵倒されたり無視されたり。
それでも、家の中で安全な場所はトイレと布団しかなかった。
家でも学校でも安全な場所が少なくて、苦しかったし悲しかった。お婆ちゃんも、最低だって決めつけて、無理やり学校へ行かせようとしてきた。
母とお婆ちゃんの言葉はいつもこう。
「私の時代では、そんなこと許されなかった」
「なんで行けないのかわからない」
「義務教育に行かないのは最低」
そんな言葉をずっとかけられた。
私は、母に愛されなかったから、行けなくなったのかもしれない。
撫でてもらった記憶がない。笑いかけてもらった記憶がない。話をちゃんと聞いてもらった記憶がない。
母は、兄が大好きだった。兄は、優秀とは少し遠い。英語も、国語も、数学もダメダメ。でも、それなりに頑張ろうとしていた。母は、そんな兄が大好きだった。
じゃあ私は?
私は、兄より優秀だった。英語も国語も算数も。やれば伸びるしできた。母に褒められようといろいろ頑張ったんだ。でも、母が見ていたのはいつも兄だった。
みんなは、カタツムリを知ってるかな。
カタツムリは、生まれたときから殻を背負って生きていく。
ナメクジは、殻を持っていない代わりに、逃げ足が早い。
私は殻を背負って、兄は逃げる戦法を選んだんだ。
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