【短編SS】【小説？】ざまぁみろ 後編

前作→https://tohyotalk.com/question/422134

いちおそこそこやばいシーンあるけど、グロく描写はしてないから多分見ても大丈夫（（

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教室に行くと、人が3分の2ほど集まっていた。

・・・

「あいつ臭くない？」

「確かに笑」

「風呂とか入ってないんじゃない？笑」

女子の陰口が聞こえる。こんなのは日常茶飯事だ。

顔を俯かせ、聞こえていないフリをしてやり過ごす。

そうして３分ほどやりすごすと、”あいつ”がやってきた。

「おい伊織、今日も遊ぼうぜ笑」

「え・・・あ・・・」

「はい決定！いつもの場所な」

「・・・」

また今日もいじめられる。

何で？

何で？

何で？

何で？

何で僕が？

何でいじめられなきゃいけない？

何で？

片親だから？

臭いから？

なんで？

ふざけるな。

復讐してやる。

休憩時間や昼飯中にも何か悪口を言われた気がしたが、そんなのどうでもいい。

復讐についてしか考えていない、

いや、考えられない。

どうやってあいつに復讐する？やり返す？先生に言う？いいや、生ぬるい。

どうすればいい？どうすればいいんだよ？？

行き場のない問いが、静寂に響く。

そう悩んでいると、”あいつ”と遊ぶ時間になった。

「ああ・・・ああ・・・・」

「ほら、いつものところ行こうぜ」

そう言われ、手を引っ張られて連れられる。

「ほら、殴らせろよ」

そう言い、顔を思いっきりの力で殴られる。

「う・・痛いよ・・・やめて・・・・」

「あぁ？なに被害者面してんだよ！」

ﾄﾞｺﾞｫ

｢悪いのは」

ﾄﾞｺﾞｫ!

「てめぇなんだからよぉ！！」

「ァ・・・あ・・・・」

　ーーーーーーーーー

「あーっスッキリした じゃあまた明日な」

そう言って ”あいつ”は立ち去る。

僕は、壁に寄りかかって倒れる。

しばらくしたあと、ゆっくりと帰路に着く。

結局、顔を殴られた後も肩や脚を殴られたり蹴られたりして、未だ体の節々が痛む。

しばらく座って体を癒やした後、とある新聞が目に入る。

「そうだ、こうすればいいんだ・・・」

僕は早速明日に決行することにした。

ー翌朝ー

今日も母は居ない。いや、居なくていい。

朝飯と昼飯なんかいらない。荷物を持っていき軽やかな足取りで学校へ行く。

女子の陰口なんか知らない。

机に座っていると、あいつが来た。

「今日も遊ばね？笑」

「いいけど、遊ぶ前に寄りたい場所があるんだけどいい？付いてきてもいいよ。」

「え？・・・ああ。わかった。」

ー放課後ー

「それで、寄りたい場所ってどこだよ」

「すぐそこだよ。あのビルのエントランスの入り口のドアで待ってて？」

「あ、ああ」

ー階段を駆け上がる。僕は今、最高の喜びを感じている。

これなら、きっと有終の美を飾れる。

屋上に付いた。風が心地よく、まるで僕を祝福しているかのように感じる。

僕は屋上にある落下防止のフェンスの網目に脚を乗せ、乗り越える。

目を閉じ、その瞬間を迎え入れる。

ﾊﾟｧﾝｯ!!

大きい音と共に、視界が眩い光に飲み込まれる。

そして続くように、”あいつ”の絶叫が聞こえる。

これが、終。

中指を付き立て、僕は最高のしたり顔でこう言った。

「ざまぁみろ」

そうして音が消えた。一つの命と共に。

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このSSはフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。