#ハッピーエンド.
さっきまでの荷の重さは
いつのまにか姿を消した。
君と僕の未来だけを置いて___
「おいっっ、」
横開きのドアが音を立てて開く.
「なん、で、…」
君は視線を上げて僕を見つめる。
来るのを確信していたかのような声色だった.
でも、涙を滲ませた君の瞳は,
困惑を示していた。
「_やっぱり。」
僕のこと、覚えてるじゃん____
、
「お前を迎えにきた」
「…、何クサいこと言ってんの」
「好きだから」
「なんて、?」
「…お前が好きだから!!」
、
気まづい沈黙が流れる空気の中、
言ってしまった、と。
初めて好きだと伝えた時と、気持ちは変わらないはずなのに、
___なぜだろう、こんなにも鼓動が早い。
、
「きのう、」
「きす、だよね」
_____は?
「もう、行きなよ。
新しい彼女さん、待ってるんじゃないの?」
新しい、彼女。
、きす___。
___、!
「あっちがっ、えっと。それは誤解で、
、
、
、
はい、これ」
君の頬が微かにほころぶ音がした.
「ごめん___、へへ、
、、ありがとう。」
僕たちを引き離したのも、惹きつけたのも、
少し悔しいけれど、全部、全部、
__マシュマロ、だ。
「お前のために買ったんだ。」
「うん」
「不安にさせちゃってごめん」
「うん」
「泣かせちゃって、ごめん」
「うん」
「これからも、離れないでください」
「___、うーん、」
少し考え込んだあと、
君はまっすぐな瞳で僕を見た。
、
「離れないから、
離さないでください。」
.
.
.
、「ふははっ。なんだそれ。」
互いに笑みを浮かべながら、せかいいちやさしい口吻をする。
窓から遠慮なく入ってくる風が、
くすぐったくて、心地よい。
、
、
、
僕たちはきっともう、大丈夫。
白い悪魔(マシュマロ)の匂いに包まれた季節を、君と共に、これからもずっと___
、
────────────────
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____トュルーエンド編
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