《小説》冬空の雫 #1
_____12月の朝、
すっかり冷え切った学校の廊下を、私は寒さに震えながらゆっくり歩く。
春瀬綾乃 小学6年生。
この頃は悩みがあるせいか寝不足で、少し歩くだけでも疲れてしまう。
おまけに家から学校が遠い。
そんな愚痴を頭の中で巡らせているうちに、教室の前に着いた。
ああ,寒い。早く教室に入ってしまおう。
、、、あれ?目の前が、、、、
「危ない!」
目眩で倒れそうになった私をギリギリで受け止めてくれたのは、同クラの奥山唯人くん。
私の、片想いの相手だ。
「ありがと、、、。」
ちょっと頬を赤らめながら小さな声でお礼を言った後、私は教室に入っていった。
実は悩みと言うのはこの唯人くんの事なのだ。ずっと前から唯人くんに片想いしているにも関わらず、「私みたいな女の子はタイプじゃないかも知れない。」「他に好きな女の子がいるかも知れない。」などとついあれこれ考えてしまって、とても告白など出来るわけがない。
その日の放課後。
私は1人で近くの中央公園に行った。
え?友達と行かないのかって?まあ私はあんまり友達がいない、いわゆる隠キャ的なやつだ。
ゴオォッッ
いきなり強い寒風か吹き抜けた。
私は思わず寒風が吹いた方を見た。
そこは、粉雪が舞い散り、冷気が溢れ、まるで別の世界のように感じた。
一歩、二歩、近づく。
すると,小さな人影が見えた。
「だれ?」
冷静で落ち着き払った声が響き、それと同時にまわりの粉雪やら冷気やらが一気に吹き飛んだ。
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語彙力ドベでごめんなさい((
夏からメモアプリでこの小説書いてたけど季節に合わないので今回出させて頂きました~
次回は多分遅れますがサンドイッチでも食べて楽しみにしていてください。