【小説(?)】チョコレートまっしろ
ちょっとどうしよう、これ・・・・・
目の前にそびえるのは・・・
・・・全部、チョコ。
数えることも嫌になるレベルには、ある。
大量に。「なんでこんなに・・・去年との違いようが怖いわ」
いつも教室の隅でひっそりしているだけの僕にこれとか、神様の悪戯にしてもほどほどにしてほしい。
ほんとうに、何故????????
しかもこれ、よくありがちな、下駄箱にとか手渡しとかで渡された訳でもない。
テストを終えて、部屋に帰ってきたらこれである。
???????????????????????????????????
見事に頭が?だらけになりました、とさ・・・
はああ、鑑賞しててもしょうがないし、開けてみるか・・・メッセージカードとかが入っていれば、誰から贈られたか分かるかも。
適当に近くにあったラッピングをひっつかみ、なるべく丁寧に・・・
・・・・・・・・・・・・・は?
なにも、ない。
中身も、さっきまで覆われていたはずの箱も。
喉の奥の方がひゅっと冷たくなる。
半ば衝動のように包装を剥がしていき、辺りに散らしていく・・・
段々散らかっていく部屋は
僕の心のなかのようだった。
結局、中身が入っていたのは一つだけだった。
見た感じ、白いからホワイトチョコレートだろうか。
なんだかんだ期待が大きく外れがっかりしていた所なので、さっそく口に含m・・・・・
「固ッ!!!」
どう考えてもチョコを・・・いや、食べ物を食べたとは思えない音が響いた。
聞いたことのない、鈍い音・・・・・・・・
慌てて口から吐き出し、それをまじまじと見つめると
・・・骨、みたいだ
「は・・・はは、そんな事ある訳ないのにな!
だttカタカタカタカタカタカタカタカタカタ!!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
気づくとそこに人間はいなかった。
ただ、
人間の様に動く不気味な骸骨はいたけど。
(終)
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