小説「天使の道」4話

7 2022/04/25 19:52

体育館に着くとクラス順に並ぶようにと先生が指示を出しており

天使はA組と書かれたプレートの方へ向かう

流石不良達

順番なんて関係なしに

バラバラに並んでいる

天使はあまり目立たないようにと

後ろの方に並んだ

しばらくすると

『え〜これから入学式を始めたいと思います。皆さん静かに』

マイクを使って先生が話し始めるが新入生のみんなは耳を傾ける事なくお喋りを続けて

ザワザワと静かになる様子はない

その様子を気にする事なく

進行する先生達

(え、放置?)

ザワザワする体育館

もはや先生の話しなんて聞こえてこない

『次は生徒会挨拶です。』

その言葉に数人の生徒が舞台へ上がる

ガンッ!!!

いきなり大きな音が体育館に響いた

その音に皆お喋りを止め舞台へと目を向ける

『おい、てめぇら。よく聞け...生徒会挨拶だ』

マイクを手に取り声を発したのは

赤い髪の毛をライオンの様に逆立てた

目つきの凄い男子生徒

先ほどの凄い音は舞台の中央にあったマイクスタンドを蹴り飛ばした様で、舞台の上に転がっていた

天使はその光景に顔が青ざめる

『2年A組、赤松 灯吾(あかまつ とうご)。書記だ』

ほらよ、と小さな声だがしっかりとマイクに入った声

次にマイクを渡されたのは横に立っていた

男子生徒

金髪でフワフワとパーマの様な髪型

赤髪の人より身長が少し低め

『2年A組・・・金城 武流(きんじょう たける)会計・・・』

次は無言でマイクを隣に渡す

『皆さんおはようございます。2年A組、青木 龍矢(あおき りゅうや)と申します。私も同じく書記を務めています。』

他の2人よりも丁寧な挨拶をしたのは

黒髪に青いメガネをかけ、制服をキチッと着た

男子生徒

はい、どうぞ

と次に渡したのは彼の隣にいた男子生徒

その人がマイクを持った瞬間

きゃー!!と体育館に悲鳴が響いた

天使はビクッと肩を揺らす

(何何何っ?!)

周りの女子生徒は顔を赤らめて

舞台立った男子生徒を見ている

天使も皆の視線を辿り舞台をみると

そこには

『初めまして、生徒会長の白河 玲(しろかわ れい)です。よろしくね〜』

笑顔で手を振っている

制服は軽く着崩して

白に近い銀髪で

身長もそこそこある彼はいわゆる

イケメンだ

彼というより、生徒会皆顔が整っており

女子生徒達は顔を赤らめて

生徒会の話に耳を傾けている

『新入生の皆さん、とりあえず入学おめでとう〜』

軽い喋り方で

気が抜ける

『え〜これから生徒会副会長を決めたいと思いま〜す!』

その言葉に先ほどより更に悲鳴があがる

生徒会入りたい!!

という女子生徒の声が聞こえてくる

天使は学校では余り目立つ行動はしたくないので、生徒会など入りたくない

(まぁ、私が選ばれる筈ないよね。)

そう思っていたのに

小説「天使の道」3話

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