【小説】僕がいて、君だけがいない世界(第五話)

5 2022/04/28 06:31

(第一話)https://tohyotalk.com/question/330086

(第二話)https://tohyotalk.com/question/330353

(第三話)https://tohyotalk.com/question/330851

(第四話)https://tohyotalk.com/question/330983

    俺は、弥生と少しだけ仲良くなれた気がした。

   そこから、俺の見える世界がガラリと変わった。

        次の日の朝、通学路

弥生「おはよ!晴人くん!」

晴人「あぁ、弥生、おはよ」

弥生「ww晴人くんってほんとにコミュ障だよねwwwウケるw」

晴人「はいはい、コミュ障ですがなにか。」

弥生「ねぇねぇ!私ね、新しい小説買ったの!」

晴人「お前、本なんか読まねぇだろ」

弥生「だって、晴人くん、文学少女好きそうだから、、、ちょっとでも理想に近づきたいなって!」

晴人「ッ///」

  (可愛すぎだろ、、、)

弥生「ん?なんか言った?」

晴人「別に」

弥生「ふーん」

晴人「なんだよww」

弥生「晴人くんてさ、無愛想に見えて実は内面優しい、、、みたいなタイプだよね?!w」

晴人「知らねーよw」

弥生「なんか、好きな人には優しくしてそう、、、ってことは、、私に優しいから、さては君、私のこと好きだな?」

晴人「お前、ナルシストなのか?」

弥生「違うって!!早く運命の人に出会いたいだけだよ!」

晴人「なんだそりゃ」

弥生「でも、私は晴人くんのこと、」

      

       『嫌いじゃないけどな、、』

晴人「えっ、、?」

弥生「んだから!何回言わせるの?!君のこと好きなんだって!」

    

      これは夢か何かなのか、、?

晴人「それは、、、ガチで、、?」

弥生「だぁかぁらぁ〜ガチです〜!だから、、私と付き合ってみない?」

晴人(変な告白の仕方だなww普通「付き合ってください」なのに、「付き合ってみない?」って、、弥生らしいな)

弥生「どーよ?」

晴人「俺でいいんだったら、良いけど。俺いじめられてるんだぜ?お前もターゲットになるよ」

弥生「大丈夫!私が守ってあげる!」

晴人「あ、ありがとう、、」

弥生「ねぇね、今度の日曜日空いてる?」

晴人「空いてるけど、、なんで?」

弥生「おすすめのカフェがあるんだけど、一緒に行かない?」

晴人「あっ、うん。わかった。」

         日曜日

弥生「それでね〜、その時〇〇くんがね〜――」

   信じられないかもしれないが、俺は今、弥生とカフェに居るのだ。

     『生きててよかった』初めてそう思った。

弥生「ねー、聞いてる?」

晴人「あっうん、病院で〇〇が鼻血出したんだって?」

弥生「うん!それでね――」

晴人「1個聞いていいか?」

弥生「答えられる範囲なら」

晴人「弥生の病気について詳しく教えてくれないか?」

弥生「うん、、、えっとね、、」

        私の病気。生それは病名も治療法もわかっていない、《未知の病》。

   症状は様々。生まれつき体が弱かったり、発熱を繰り返したり、頻繁に意識がなくなったり。

       人それぞれなのだ。私は「人を無差別に不幸にしてしまう」という症状。

            だけど、この病気の人々に共通する症状もある。

             それは、『18歳までには死ぬ』ということだ。

晴人「死ぬ、、、って、どういうことだよ」

弥生「人より寿命が短いってこと。やだよね、こんな彼女、、ww」

晴人「そんなことないよ、」

弥生「私もあと2年しか生きれないのかぁ、、」

晴人「、、、」

               夕方

弥生「今日はありがと!楽しかったよ!また行こうね、、」

晴人「うん。ありがと。」

本屋「どうでしたか、ポチさんの命は戻ってきましたか?」

晴人「あ、、1個お願いがあるんですけど、、」

本屋「では、この本に向かって願い事を言ってください。」  

        望月弥生の病気を治してください。

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タグ: 小説 世界 五話

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その他2022/04/28 06:31:11 [通報] [非表示] フォローする
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付き合えたのは良かったね,(

次は誰が犠牲になっちゃうんだろう,,??(


嫌な予感しかしないぞー。まさか自分が死んだりして。あゎゎ


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