【iris小説】【二次創作】【死ネタ有】そんな言葉で飾らないで②,
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[桃side]
ほんのひととき、手にあった幸せ。
何度も見て、端っこがすり減っていっている写真。
俺の心と、同じかもしれない。
もうすでに、ボロボロになっている。
何度も、死んでしまおう。
堕ちるところまで堕ちてしまおう。
と、何度思ったことか。
ここまで頑張ってこれたのが不思議なくらい。
「っ、ひ…うぅ…っ」
唇をかみしめて、泣きたくなるのをこらえる。
もう、どうでもいいや。
死んでしまおう。
そう思ったときに、頭をよぎったのは、まろの言葉。
まろは交通事故で死んでしまった。
ー俺をかばって。
俺なんてかばわなくてもよかったのに。
どうして助けたの?まろに生きてて欲しかった。
楽になりたい。
その一心で、ふらふらと机に向かう。
引き出しから取り出したのはカッター。
それをそっと手首におく。
『ーないこ、頑張ってっ…あとはっ…まか、せた…』
ボロボロと大粒の涙をこぼしながらこと切れたまろ。
その頬には涙のあとが残っていて。
それが、決定打だった。
「もう…、もう、どうだっていいんだよ!」
どうにでもなれ。
シラナイ。
「まろ、まろっ…」
まるでうわ言のようにつぶやきながら、刃を奥に刺していく。
不思議と、痛みは感じなかった。
「待っててね。まろ、今逝くから」
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