【小説】監獄脱出計画 第2話「牢獄島」
2022/11/17 20:31
藤丸が目を覚ますとそこは牢屋だった。まだ船の中のようだ。
荷物は全てなくなっている。
脱獄を図る藤丸。しかし、鉄格子は叩いても開けられないし、後ろの木の壁も壊したら気付かれる。
しばらくして、看守と見られる大男が鉄格子のドアを開けた。
看守「出房しろ」
藤丸は、船の甲板に出た。そこから、看守に連れられ、「牢獄島」に降り立った。
植物が生い茂っている、緑あふれる島のようだ。
藤丸は看守に連れられ、奥の洞窟に入った。
そこはごつごつした岩でできた、妙に広い場所だった。
そして、その中に質素な牢屋が幾つも入っていた。
看守は、入口に「4008」と書かれた牢屋の前に藤丸を連れて行き、こう言った。
看守「ここがお前の牢だ」
看守「今からこの牢獄の説明をする。まず、看守は10人いる。そして、先ほど通った畑と、この洞窟を反対側に抜けた所にある海は、お前らの重労働の場だ。ここで、朝7時から夜21時まで労働する。労働場所はこの2つから毎日選べる。食事は朝と夜のみとする。分かったな」
看守「あとそれから、いいことを教えてやろう。囚人番号4008は、お前が4008人目の囚人ということだ。しかし、もう3991、3999、4004、
4005、4007しか生きていない。」
過酷な生活に驚く藤丸は、脱獄を考えた。
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