【小説】春と孤独を救う招き猫~エピソード5~
新編スタートです!
~エピソード4はこちら!~→https://tohyotalk.com/question/450050
「いやーお手柄だったね小麦。」
「ふん。まあそれが私の仕事だからな。」
「次は誰?」
「あやつさ。行くぞ。」
あの子は帽子をかぶっているから小学生だ。結構大きいから小6くらいかな。
「ねえ、ちょっと待って。」
「えっ誰?」
高麗 泰 編
俺は小学6年生で近くのサッカーチームに所属している。
もうすぐ引退前最後の大会が迫っている。
それなのに、みんなやる気がない。
チームのグループラインも関係無いことばかり。
「おい。泰、既読スルーすんなよ。」
「はあ?してないし。昨日は練習あっただろ。」
「こんな弱いチームが勝てるわけないだろ。」
「そんなんだから、試合に勝てないんだよ!」
気づけば俺は走り出していた。
「ねえ、ちょっと待って。」
「えっ誰?」
知らない人だ。この制服は近くの中学のだ。
「俺、帰るから。」
「待って。君とちょっと話がしたいんだけど。」
はあ。何なんだよ。初対面なのにぐいぐいくる人だな。
「そこのベンチに座ろうよ。」
「名前なに?」
「高麗 泰。」
「ありがとう。こま君って言うんだね。」
めんどくさそうだけど、仕方ない。悪い人ではなさそうだし。
「ねえ、悩みとかない。」
「ない。もう帰っていい?」
「ほんとに?満足してないことがあるんじゃないの?」
「大丈夫。私が助けてあげる。」
「何言ってるの?」
俺のことがこの人に分かるわけない。
ハイテンションで何言ってんだろう。
最後までお読みいただきありがとうございました!次回もよろしくお願いします!
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