【しょうもない小説】子供工作番組
朝に暇だったからテレビをつけたら子供番組が放送中だった。
別に見たくはないけど暇だったから見た。
「みんなーこんにちはー」
「かおりお姉さんだよ」
「今日の工作にいく前に、新しいお友だちを紹介するよ」
「こんにちは!花の妖精のハナだよ!」
名前そのまんまだな。ていうかこれ羊じゃない?
「今日は猫ちゃんのお顔のボールを作っていくよ」
最初からお姉さんのテンションが低いな。
「早速作っていこう」
「あのさ、お姉さん」
「なに?ハナ」
「ずっとテンションが低すぎるよ」
ちゃんと言ってくれた。
「ごめんね」
「ううん」
「まずは、新聞紙を丸めてボールの形にしてね」
「あのさ、お姉さん」
「なあに?ハナ」
「丸めるの時間かかりすぎだよ、5分番組なんだから」
「ごめんね」
「ううん」
ううんって何だよ。
「次に薄い茶色の画用紙を巻くよ」
最後に目と鼻を描いて、耳を付けたら完成だよ」
「あのさ、お姉さん」
「なに?ハナ」
「これ子供番組なんだからおめめとかお鼻とかお耳とか、おを付けないと」
この妖精うるさすぎる。
「そっか、ごめんね」
「でも人形キャラクターがしゃべりすぎると子供たちが引いちゃうからさ」
ほんとだよ・・・
「そっか、ごめんなさい」
「次はもっと的確なアドバイスをするね」
こいつ全然お姉さんの言ってること理解してないな。
「うーんちょっと違うけど、時間だからみんなとバイバイしようね」
「また来週、バイバーイ」
見ててこっちが恥ずかしくなってくる。
妖精キャラいらないだろ。もう絶対見ない。
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タグ: 小説
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