【小説】流れ星に願いを込めて3
なぜなら萌花ちゃんは、てんかんという病気をもっているからだ。
てんかんとは、脳が一時的に過剰に興奮することによって、意識を失
ったりけいれんが生じたりする“てんかん発作”を繰り返し引き起こ
す病気のことだ。
私はあわてて萌花ちゃんのそばに行き玲斗くんと先生に指示を出した。
「玲斗くんは柔らかいタオルケットを持ってきて!先生方は近くにいる
生徒を移動させてください‼」
先生方は戸惑いながらも生徒と保護者を体育館の外に出してくれた。
玲斗くんが柔らかいタオルケットを持ってきてくれた。それを頭もとに
しく。
「東雲、他に何かできることはないか?」
私のクラスの副担が声をかけてきた。この先生は唯一私のお姉ちゃん
について何も言ってこない先生だ。
「それでは、外にいる新入生を教室に、保護者の方々をパーティー
ルームに案内してください。保護者の方々には私から説明を
させてください。」
「わかった。七瀬は大丈夫か?」
「だいぶ落ち着きました。少ししたら玲斗くんが養護室に連れてい
ってくれるみたいです。そしたら私はパーティールームへいきます。」
先生は不安そうな顔をしながらも頷いてくれた。
「それじゃあ玲斗くん、萌花ちゃんをよろしくね。」
玲斗くんは声を出さずに頷いた。私は玲斗くんを見送ったあとパーティー
ルーム....戦場へと向かった。
~続く~
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