【美術部】意味が分かると怖い話

私の名前は「石田　めぐ」29才。

私は教師として働いている。

そして部活動での担任は美術部だ。

私には尊敬している生徒がいた。名前は

「松永　きょうた」16才。

きょうた君には、絵の才能があった。

今までコンクールには、大臣賞ばかりとっていた。

みんなは、毎回大臣賞をとるなら金持ちだろうと思うだろう。

しかしきょうた君は、貧乏だった。

だから、絵の具も買えるほどのお金はなかったそうで

いつも、絵の具の補充は私がしていた。

そして一年後、

私はきょうた君が何部になろうかとウズウズしていて

部活希望紙を見ると、きょうた君は美術部に希望していた。

そして見事にきょうた君は美術部になることになった。

しかし、私は美術部ではなくて吹奏楽部の教師として

担当するよう、校長先生から指導されたのだ。

しかも、美術部の担当は

「清下　わかたき」先生だ。

清下先生は、とても厳しく

ハンカチを持ってきていないだけで、

廊下に立たされたりと色々酷い先生だ。

私は

（きょうた君、絵の具大丈夫かな・・・）

と心配していた。

そして少しだけ美術室に行くと、廊下に

きょうた君が立たされていた。私は

「きょうたくん！どうしたの？」

と聞くと

「いいんだ。僕が貧乏だから

　絵の具が買えないから廊下に立たされれた

　だけだよ」

と下をむいて言っていた。

私は

「大丈夫だよ！私が絵の具、買ってあげるから

　安心して！」

というと、

「大丈夫。今度から工夫するよ」

と言って、私を見つめていた。

私は少し心配だったけれど様子をみるため

「分かった」

と言って階段をおりた。

そして、放課後毎日、美術室に入り

きょうた君の絵を見にいっていたのだ。

「わぁすごい」

ついつい声が出てしまった。

きょうた君の絵は、もみじの絵だった。

真っ赤な赤色だった。

そして、きょうた君は赤い絵ばかり描き続けていた。

「夕焼け、たき火、太陽、トマト」

私は、きょうた君が赤色が好きなのは知っていた。

（きょうた君の工夫というのは、自分の好きな色を

　描くことだったんだ）

と自分でも納得し、たまたま職員室前を歩いていると

きょうた君がいた。しかしきょうた君の体は傷だらけだった。