梵天の姫は愛されキャラ 七話 姫の過去 中編
はく 「えーっと…こう……かなぁ?」
イザナ「そうそう、でももうちょっと上の方まで蹴り上げてもいいかも」
はく 「そっかぁ…やっぱり僕ってまだまだなんだなぁ…」
イザナ「そんなことないって!身体なら竜胆にでも柔らかくしてもらえばいい」
はく 「そうだよね!総長補佐が何弱気になってんだ。竜胆と練習してくる!!」
イザナ「おう!!頑張れよー!!」
、
、
ばっかみたい
やっぱり私なんかに務まらなかった
イザナ…ごめんね
私のせいでイザナは死んだ
イザナがいなくなって、私は空っぽになった
誰にも頼ることなんてできなくて
よくわからないまま関東卍會に入った
、
、
万次郎「お前、気に入った」
はく 「………。」
気味が悪かった
この前まで散々恨んで
心の中で戦い続けてた奴に
いきなり気に入ったなんて
でも空っぽになった私には
マイキーを頼ることしかできなかった
好きでもない相手に従って、忠誠を誓って
ただただ辛かった
イザナの残した遺言だから
たった一人の王からの
命令だったから
必死に耐えて、我慢して
時にはキスされたり、抱きつかれたりすることもあった
気持ち悪い
そう感じた。
大嫌いな人からされる
愛情表現ほど気持ち悪いものはない
、
、
、
でも、……なっちゃったんだ
、
、
、
万次郎「お前のことは俺が守ってやる、お前は俺に愛されてろ」
は?意味がわからなかった。
なんで敵だった私を守るの?
抗争の時、何度も何度も殴ってきた相手だよ?
なのにどうしてそんなに優しくするの?
ねぇ、なんで??
、
、
その時点で堕ちていたのかなぁ
妙に優しくしてくれる万次郎が、
出会った頃のイザナに似ていた
万次郎のことを愛していたわけではない
第二のイザナを愛していた
万次郎はイザナの兄弟で、どことなく似ている雰囲気がある
万次郎のことを気づいたら"イザナ"として見ていた
、
、
毎日される愛情表現だって嬉しくて
毎日毎日頭を垂れて忠誠を誓った
イザナの命令ならなんだってしたい
そう思って万次郎に従い続けた
、
、
でもある日、気づいてしまったんだ
私は"万次郎"を好きになっていることに
イザナから離れていくのが怖かった
王を裏切る奴隷になんてなりたくなかった
ずっと従順な奴隷でいたかった
嫁になりたいなんて言わない
貴方から見て役に立つものでいたかった
犬でも奴隷でも下僕でも
なんだってよかった
それなのに
、
、
、
、
万次郎を好きになってしまった
、
、
自分が怖くなった
このままだと本当に万次郎からぬけだせなくなる
急いで逃げた
方向なんてなんでもいい
逃げて逃げてとにかく遠くへ行った
、
、
、
、
、
けど、それが間違いだった
このトピックは、名前 @IDを設定してる人のみコメントできます → 設定する(かんたんです)
ごめんなさい!!更新めっちゃさぼってました!!
マジでごめんなさい、次からはストック切らさないように気を付けます
>>5
頑張って!!!
無理しないように~!!
次の投稿楽しみに待ってるよ~!!