梵天の姫は愛されキャラ 七話 姫の過去 中編

3 2023/11/21 03:12

はく 「えーっと…こう……かなぁ?」

イザナ「そうそう、でももうちょっと上の方まで蹴り上げてもいいかも」

はく 「そっかぁ…やっぱり僕ってまだまだなんだなぁ…」

イザナ「そんなことないって!身体なら竜胆にでも柔らかくしてもらえばいい」

はく 「そうだよね!総長補佐が何弱気になってんだ。竜胆と練習してくる!!」

イザナ「おう!!頑張れよー!!」

ばっかみたい

やっぱり私なんかに務まらなかった

イザナ…ごめんね

私のせいでイザナは死んだ

イザナがいなくなって、私は空っぽになった

誰にも頼ることなんてできなくて

よくわからないまま関東卍會に入った

万次郎「お前、気に入った」

はく 「………。」

気味が悪かった

この前まで散々恨んで

心の中で戦い続けてた奴に

いきなり気に入ったなんて

でも空っぽになった私には

マイキーを頼ることしかできなかった

好きでもない相手に従って、忠誠を誓って

ただただ辛かった

イザナの残した遺言だから

たった一人の王からの

命令だったから

必死に耐えて、我慢して

時にはキスされたり、抱きつかれたりすることもあった

気持ち悪い

そう感じた。

大嫌いな人からされる

愛情表現ほど気持ち悪いものはない

でも、……なっちゃったんだ

万次郎「お前のことは俺が守ってやる、お前は俺に愛されてろ」

は?意味がわからなかった。

なんで敵だった私を守るの?

抗争の時、何度も何度も殴ってきた相手だよ?

なのにどうしてそんなに優しくするの?

ねぇ、なんで??

その時点で堕ちていたのかなぁ

妙に優しくしてくれる万次郎が、

出会った頃のイザナに似ていた

万次郎のことを愛していたわけではない

第二のイザナを愛していた

万次郎はイザナの兄弟で、どことなく似ている雰囲気がある

万次郎のことを気づいたら"イザナ"として見ていた

毎日される愛情表現だって嬉しくて

毎日毎日頭を垂れて忠誠を誓った

イザナの命令ならなんだってしたい

そう思って万次郎に従い続けた

でもある日、気づいてしまったんだ

私は"万次郎"を好きになっていることに

イザナから離れていくのが怖かった

王を裏切る奴隷になんてなりたくなかった

ずっと従順な奴隷でいたかった

嫁になりたいなんて言わない

貴方から見て役に立つものでいたかった

犬でも奴隷でも下僕でも

なんだってよかった

それなのに

万次郎を好きになってしまった

自分が怖くなった

このままだと本当に万次郎からぬけだせなくなる

急いで逃げた

方向なんてなんでもいい

逃げて逃げてとにかく遠くへ行った

けど、それが間違いだった

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タグ: 梵天 キャラ七話姫

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その他2023/11/21 03:12:40 [通報] [非表示] フォローする
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ごめんなさい!!更新めっちゃさぼってました!!

マジでごめんなさい、次からはストック切らさないように気を付けます


2: 醜貌 @X_j 2023/11/21 11:24:47 通報 非表示

小説かくのほんとにうまい!

面白かった…!!次も楽しみ


>>2
ありがとう!!頑張ります


凄い!!面白かったよ~!!


>>4
ありがとうー!がんばるね


>>5
頑張って!!!
無理しないように~!!

次の投稿楽しみに待ってるよ~!!


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