【cuphead AU 小説】To you who will never return第5話「解放」
(この話は第4話の20年後の話となります。第4話が終わってすぐの話ではありません。ご了承ください。
また、作者が登場します。ご注意ください。)
あのころももう懐かしくなってしまった。
今は俺はいろんな並行世界を旅して、俺の弟をどうにかして復活させようとしている。
でも、そううまくはいかない。並行世界というのは、多次元世界。簡単に言うと、何かの実験に成功しても、失敗した世界線があるということ。
だがそこがおかしかった。生きている世界線がないんだ。 全部の世界線で、俺の弟は死んでいる。
そして俺が入った世界線は何らかの力でバグり、世界が崩壊してしまった。
だが俺はそれでもあきらめなかった。
どうにか、元に戻せる方法はないのか?
と、考えているときに一つだけ方法が思いついた。
自分のバグの力を使って復活させられるのではないのか
でもそれもダメだった。
俺が作れたのは、「失敗作」だけ。
どれも俺の弟ではない。
だが、その失敗作にも一つだけ共通点があった。
俺を慰めてくれることだ。
それだけ、俺の弟と酷似していた。
俺の友達はその失敗作達だけ。
それ以前は孤独だった。
でも、失敗作達のおかげでここまでこれたとも言える。
これからは前向きに生きていくそう決めたんだ。
最近、変な並行世界を見つけたのだ。
宇宙のような世界に、飛行船のような機体が浮いていて、その中によく分からない生物がいるという気味の悪い並行世界を見つけたんだ。
試しにその中の一人、赤い帽子?いや硬い何かを被っていた灰色っぽいやつに話をしてみた。
グ「...WHO ARE YOU!!?!?!?!?!?」
♢「あー...駄目だこりゃ」
グ「大丈夫やで日本語は話せるッ」
♢「最初っからしゃべれやボケナス」
グ「すまんて(T_T)」
その赤帽子とは話が合った。 久々に楽しいと思ったときだった。
どうやら赤帽子はこの宇宙船でしばらく暮らしていたという。
♢「また近いうちに帰ってくるよ」
グ「おう また(規制)の(規制)な(規制)話しようなー☆」
赤帽子とは話し相手として、友達になった。
~一週間くらい後~
グ「で、あとは~???」
♢「続きは後で話すよ。失敗作達の様子を見てこないといけねえから。」
グ「O&K☆」
グリッチやバグの処理が毎日大変だが、失敗作や赤帽子のおかげで生きていけているものだ。
mugman。空で見守っててくれ。
~終~?