【小説総選挙】『お喋り選挙〜○○のことは好き?嫌い?〜』
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目の前に置かれた2枚の札。
赤と青。
文字も一切書かれていないその札が何を指すのかは知らない。
目の前に座る君。
彼は顎に人差し指を置いて「なるほど」と頷いた。
その人差し指で彼は右側を指した。
「この質問に当てはまる札を相手に差し出せばいいらしい」
「…なるほど。凄く嫌なゲームだ、これは。」
当てはまる札を。
[相手のことは好き?嫌い?]
「…これじゃどっちが当てはまるのか分からない」
「そう?俺はもう決めたよ?」
赤と青。
どっちかが「好き」で、どっちかが「嫌い」。
僕の主観で考えたら、青が「嫌い」で赤が「好き」だ。
赤の方が愛だとか恋だとか、そういうものに近いような気がする。
だけどもしこの質問が「相手のことは好き?」のみの場合、「はい」が青で「いいえ」が赤だと思った。
赤の方がバツのイメージが強い。
「赤の方が好きだよ」
「…君の好みは聞いてないよ」
「ほら、赤の方がロマンチックでしょ?」
彼が好きなゲームが、そんな単純なものだろうか。
「分かった、決めた」
僕が選んだのは「はい」。
2人は青を差し出した。
君が驚いたように目を見開いたのが分かった。
「…君は案外、俺のことが好きなんだと思ってたんだけど」
「は、?」
彼が笑って首を横に振る。
両手を顔の横まで持っていって少し寂しそうに笑う君。
「いや、何もない。…俺の負けだ」
彼の体が、大きな何かの音と共に吹き飛んで。
もう彼が、動くことはなかった。
そして、僕の口元に浮かんだのは笑みだった。
「あーあ、折角僕が本心を選んであげたったいうのに」
さよなら僕の愛しい人。
_なんて。
「君のことが好きなんて、あるわけがない」
あるわけがないんだ。
君なんて嫌いだ。
それは君も知ってたはずなのに。
流れた涙はゲームの疲労のせいで。
「…君なんて、大嫌いだ」
ゲームに使わなかった2人の赤札を、もう動かなくなった彼の胸元へ押し付けた。
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せっかくだったので誰にも伝わらなすぎる世界線(だれつた)を捨てて(?)小説を書いてみました!
…が、多分これも伝わらない(´・ω・`)
考察どしどし待ってます(*☻-☻*)
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