【小説総選挙】『お喋り選挙〜○○のことは好き?嫌い?〜』

8 2024/06/07 09:29

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目の前に置かれた2枚の札。

赤と青。

文字も一切書かれていないその札が何を指すのかは知らない。

目の前に座る君。

彼は顎に人差し指を置いて「なるほど」と頷いた。

その人差し指で彼は右側を指した。

「この質問に当てはまる札を相手に差し出せばいいらしい」

「…なるほど。凄く嫌なゲームだ、これは。」

当てはまる札を。

[相手のことは好き?嫌い?]

「…これじゃどっちが当てはまるのか分からない」

「そう?俺はもう決めたよ?」

赤と青。

どっちかが「好き」で、どっちかが「嫌い」。

僕の主観で考えたら、青が「嫌い」で赤が「好き」だ。

赤の方が愛だとか恋だとか、そういうものに近いような気がする。

だけどもしこの質問が「相手のことは好き?」のみの場合、「はい」が青で「いいえ」が赤だと思った。

赤の方がバツのイメージが強い。

「赤の方が好きだよ」

「…君の好みは聞いてないよ」

「ほら、赤の方がロマンチックでしょ?」

彼が好きなゲームが、そんな単純なものだろうか。

「分かった、決めた」

僕が選んだのは「はい」。

2人は青を差し出した。

君が驚いたように目を見開いたのが分かった。

「…君は案外、俺のことが好きなんだと思ってたんだけど」

「は、?」

彼が笑って首を横に振る。

両手を顔の横まで持っていって少し寂しそうに笑う君。

「いや、何もない。…俺の負けだ」

彼の体が、大きな何かの音と共に吹き飛んで。

もう彼が、動くことはなかった。

そして、僕の口元に浮かんだのは笑みだった。

「あーあ、折角僕が本心を選んであげたったいうのに」

さよなら僕の愛しい人。

_なんて。

「君のことが好きなんて、あるわけがない」

あるわけがないんだ。

君なんて嫌いだ。

それは君も知ってたはずなのに。

流れた涙はゲームの疲労のせいで。

「…君なんて、大嫌いだ」

ゲームに使わなかった2人の赤札を、もう動かなくなった彼の胸元へ押し付けた。

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せっかくだったので誰にも伝わらなすぎる世界線(だれつた)を捨てて(?)小説を書いてみました!

…が、多分これも伝わらない(´・ω・`)

考察どしどし待ってます(*☻-☻*)

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