【小説】この世界が終わる最後に 第5話「ありがとう。遥。」

2 2025/02/07 06:34

第4話

https://tohyotalk.com/question/735740

なろう

https://ncode.syosetu.com/n7920jy/

ー数年前

「結衣人ー!一緒に帰ろ!」

「は?お前は他の男子と帰れよ」

「えーいいじゃん!」

「遥さん!一緒に帰りましょ!」

「、、え?あっちょっと」

「あんなやつどうでもいいんで僕と一緒に帰りましょ?ね?」

「私、結衣人と、、」

「ごめんなさい!俺の連れなんで!」

この日から俺へのいじめが増えた。

小学生の頃からいじめられたこともあって「耐えれる」と思ったのだが、流石高校。いじめの度が過ぎてる。

そこから俺は不登校になった。

外に出るのも怖くなった。

遥にも、流石にこんな情けない姿を見せれないと思い、ラインもインスタもブロックしていた。

そんなクズな俺を助けてくれたのが、遥だった。

不登校の頃ずっと俺の家に来て、何回も謝った。

雨の日も、夏の日も、来ない日はなかったような。

遥に謝ってほしくないから俺も学校に行き始めた。

「ねぇ結衣人。」

「どうした?」

「地球最後の日、家で過ごすで良かったの?」

「まぁここ1週間はずっと外出てたし、遥も疲れてるだろ?」

「まぁそうだけど、、」

「、、、この世界も、今日で終わりか。」

「、、、そうだね。」

「私、本当に良かった。結衣人に本当の気持ちを伝えれて。」

「俺もだ。あっそのことで思い出した。」

「ん?」

「俺、死に戻りしてるんだ。」

「え?」

「俺もそんな詳しくわからないんだけど、死に戻りというか、時間が戻ったっていうか。」

「、、、死に戻りってことは結衣人、、、1回死んでるの?」

「まぁ、そうだな。」

「なんで戻ったのかよくわからないけど、多分神様からもらった”チャンス”だと思うんだ。」

「え?」

「俺、1回死んだときはこんなふうに遥と一緒に過ごせなかった。」

「本当のこと言う前に本音を言ってしまったんだ。」

「「本当にこの世界が終わるのか」ってね。」

「まぁ案の定終わったんだけど苦笑」

「あのときの遥が目の前に居るとは限らないけど、そのことについて謝りたい。」

「本当にごめん。」

「全然いいよ。」

「え?」

「そのときの遥じゃないと思う。いや、その時の遥ではないよ。」

「だけど死んでしまった遥は結衣人のこと、許すと思う。」

「だってそれだけしっかりと考えて言ったんでしょ?」

「いろいろなことがあったんだろうなぁって解釈したと思うよ。私、頭の回転早いので。」

「先生の話聞いてもわかんなくて家でめっちゃ勉強してるくせに?」

「そ、それは違う。多分。」

「笑」

「ありがとう。今まで。」

「こちらこそ。最後の最後まで結衣人と過ごせてよかった。」

この日、隕石が落下し地球にいる生物はすべて跡形もなく消えた。

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タグ: 小説 世界 最後 5話

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その他2025/02/07 06:34:45 [通報] [非表示] フォローする
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1: Yuito @yuito_0225 2025/02/07 06:35:06 通報 非表示

2時に投稿するとか言ってごめんなさい!


2: Yuito @yuito_0225 2025/02/07 06:36:00 通報 非表示

7時に寝て2時に起きて原神やろうと思ったんですけど7時に寝れなくてそのまま寝たふりしてたら最終的に今の時間帯まで寝てました(*ノω・*)テヘ

まぁ見ていただけると嬉しいです


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