【小説】なろうキラー(みとぅさんの小説シリーズ)
表現の練習
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季節は春
天気は晴れ
至って穏やかな風。
ある一人の狙撃手の転送に成功した。
任務は、「転送先の"主人公"を殺すこと」
転送先の天気も穏やかであり、特に問題なし、と報告がされた。
草木を掻き分け、進む。
手に持ったワルサーGew43ライフルは、木の葉の間から漏れる太陽の光に当たり、鈍く不気味な輝きを見せた。
数分歩くと、草木が生えていないある程度舗装された道を見つけた。
スナイパーは背負っている荷を下ろすと、迎撃準備を始めた。
少し大きな荷物。
まず目立つのが大きな無線機だ。そしてガスマスクケースに、飯ごうと水筒、そして手榴弾ポーチがある。
マガジンポーチにはある程度の弾薬が入っていた。
手榴弾ポーチから地雷を取り出すと、人が通るであろう道に地雷を仕掛けた。
この地雷は、踏めば飛び上がってその周囲も引き裂く対人地雷だ。
地雷の影響を受けないであろう場所まで移動し、Gew43をゆっくりと構えた。
見逃すことはできない。
その時、葉の揺れる音に混じって、馬の走る音が聞こえてきた。
だんだんと近づく、馬の足音。
見ればその馬の手綱を握るのは女であった。
狙撃手は容赦なく、その女の頭に狙いを定め、引き金を引いた。
弾丸は、獲物を見つけた隼のように、その頭を喰らった。
一瞬にして脳髄と肉片がが飛び散り、その血は、通り抜ける弾丸を追いかけるように飛び出していった。
手綱を握っていた女は、もはや動く事はない。
何も気づかない馬は、そのまま走り続けていた。
その時、仕掛けた地雷が起爆した。
カエルのように飛び上がった地雷は、蜘蛛の子を散らすかのように、あたりに破片をばら撒いた。
馬も馬車も死体も、どんなものだろうが、破片は容赦なく突き破る。
馬は息絶え、馬車は穴だらけだ。
狙撃手は、一つのビンを取り出した。
中にはタールや切り込んだゴム、ガソリンが入っている特製の火炎瓶だ。
飲み口にある布に、ライターで火をつけて、馬車へと投げつけた。
火炎瓶は割れると、あたりにガソリンと炎をばら撒いた。大きな炎が、すべてを燃やし尽くす。
もはやそこに生命など存在しない。
ただオレンジ色の炎がゆらゆらと動くだけだ。
狙撃手は、無線機で連絡を取った。
モールス信号を送った後、
また草木の中に伏せた。
そして狙撃手は、来る敵を待ってその恐ろしい銃口を向け続けた。
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