【小説】ネギバターフランスパ第一話「迷走」
「こんにちは、ミクだよー!」
いつも通りに仕事をするミクをディスプレイの角で私は見つめる
時々ミクはこっちを向いては手を振るし、私は手を振り返す
私は「前まで一緒に歌えてたのに…」と思えてくるが、それをギュッと堪えて体操座りで空を見つめる。すると、
「"危ないっ"」
私は気づかないうちにミクを庇っていた。
私の肩にファイルが突き刺さる。と思っていた。
見上げるとルカさんがいた。顔にバグが生じていた。
私とミクは泣いた。憧れのルカさんが壊れてしまったから。
物々しいウイルス対策ソフトがこちらに向かってくる。ルカさんが別の何かになったことを悟ったらしく、気づいたらウイルス対策ソフトもルカさんも消えていた。私にも少しファイルが刺さっていたが、ただのかすり傷で済んだ。
「ミクがいないっ⁉︎」
エクスプローラ中もファイルも探したけど、どこを探してもいなかった。
少し胸に違和感があった。胸ポケットを見ると、そこにはミクの番号バッチが入っていた。
「ミクを探して、守らなきゃ」
番号バッチの光るファイル名を探すべく、Microsofteditでダウンロードしたファイルまで向い、やっと見つけた
「ミクー?あ、やっといた!ミク!」
「んー?何?テトー?」
「無事で良かった」
「あれ?私の番号バッチがない」
「はい、これ」
「うん」
ここで私は誓った。ミクを守りきる、と。
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