ドジっ子誘拐犯と冷静な被害者 10
十七日目。
レナは俺の質問に答えてくれなかった。必ず返事をしてくれていたのに。
「ここにお前以外の研究者っていんのか?」
「...」
目を逸らし冷や汗をかいてレナはいたずらがバレた子供のようにしていた。言いたくないのなら良いんだが。
十八日目。
レナに足をくじいたことを伝えると泣きながら手当をしてくれた。
「大丈夫だって。痛くねぇよ」
「うぇぇぇん!そんな事言わないでくださ〜い!」
本当に痛くなかったのに。足をくじいて頭を打った。血が流れても痛くない。なんでだろう。...感覚麻痺というやつだろうか。
十九日目。
レナは俺を縛り上げジーッと見てきた。俺はなにかの幸福感を覚えた。
「...?」
「...(カキカキ)」
俺の体を見た後なにかに記録して部屋を去っていった。俺はなぜ幸福感を覚えたのだろうか...でもそれより、紐をほどいてほしかった。
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