ドジっ子誘拐犯と冷静な被害者 8
十日目。
レナは俺の部屋の鍵を開けてくれた。自由に出歩いてください、と言われた。
「...意外と広いな」
「意外は余計ですよ」
玄関や窓は施錠されていて外には出られない。窓は黒いカーテンで中と外の状況がよくわからない。
十一日目。
レナは俺が玄関扉を開けようとしている所を見たらしい。
「...」
「...明日朝ごはん抜きです」
悪いことをしたらお仕置きの時間だと言われた。お仕置きの時間...俺は極力言うことを聞こうと思った。
十二日目。
レナは俺にパスタを振る舞ってくれた。ピーマンは避ける。
「...ちっ」
「こら、ちゃんと食べなさい」
ピーマンを皿の端に寄せながら考える。なぜ俺なのか、どこで知り合ったのか、もろもろ詳しいことを聞きたい。
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