新訳幻想異邦伝 アポ取り
幻想郷の中でもとりわけ広い紅魔館は、少し薄暗い。
吸血鬼の館であることを思ったら薄暗いのにも納得がいくが、ここの主は昼夜逆転生活をしようとしていた。
「案外慣れるものね、朝起きるのも」
ここでいう昼夜逆転とはつまり、人間でいう普通。
幻想郷乗っ取りに失敗したスカーレット卿、レミリアスカーレット。
しかし彼女は、妹仲直りすることができた。
「すごい本の数だ‥」
取材に来ていた記者は、本の多さに圧倒されていた。
「何冊くらいあるんだ?」
「たまに増えてるからわからないよ」
時々勝手に増えるのだ。
平太もここの本を読もうとして、英語が読めないので挫折した。
{おじさんも英語は読めないんだよ‥」
集合体恐怖症でダウンしている後輩の方が、英語ができる。
適当な本を手に取ってみる。
「後で元の場所に戻していただいたら、お好きに読んでいただいて大丈夫です!」
角の生えた、赤い髪の少女。
「悪魔!?」
「こあ姉ちゃんは怖くないよ!」
当主の吸血鬼とのインタビューのアポを取りたいと、使い魔だという彼女にお願いしてみた。
「お嬢様にお伝えしておきます、パチュリー様はずっとこちらにいらっしゃるので、本を読んでらっしゃらない時に声をかけてくださいね」
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