この恋が叶うとは思わなかった #9 出し物
た。
「え?いいの?せっかく取ったのに。」
「取っといて勝手だけどうちはペット飼えないんだ。」
持って帰ろうなら大目玉を喰らうだろう。
「じゃ、じゃあ、貰うね、ありがとう。」
雫の綺麗な瞳は金魚に夢中だった。
「あ、そういや、後半っていつからだっけ。」
「? 確か1:30くらい…」
「今は1:23だから間に合うな。」
2人はクラスへと向かうのであった。
知弘たちが教室に着くと、クラスは客で溢れかえっていた。
「わー、大盛況…」
雫が驚いたように言う。
「琴葉の宣伝のおかげかな。」
先程、彼女の周りには人が集まっていたので、おそらく琴葉の宣伝の成果だろう。
「あー!おい、お前らちょっと手伝え!交代だ!」
頼翔が教室の奥の方から言った。
「交代だってさ。」
2人は頼翔たちのいる辺りへ行った。
「んじゃ、あとはよろしく!後半さんよ!俺たちは休憩がてらまわってくるわ。」
「オッケー!私たちに任せてよ!」
琴葉が胸を張って言う。
「じゃ、早速だけど、お客様が多いから、大急ぎで丁寧に対応するわよ。」
「おう。」
「すいません。」
早速呼び出しだ。
知弘は客の所に行った。
優しそうな老人夫妻だった。
「ご注文は何でしょうか。」
「このコーヒーを二つ。」
「かしこまりました、コーヒーが二つですね。」
(知弘にしては)テキパキとした対応だっただろう。
だが店長の声は厳しい。
「ダメだよ知弘そんなんじゃあ。」
「じゃあどうやってやれって言うんだ?」
「もっと雫を見習ってよ。」
雫は知弘の何倍もテキパキと動いていた。
「ま、そりゃ、雫だもんな。」
「雫だもんな、じゃないわよ。」
「じゃ、お前はどうなんだよ。」
「え…」
知弘の核心を突く言葉に琴葉は表情を歪めた。
「人に言うくらいだったら出来るよなぁ?」
「ももももも、もちりょん、出来るし!」
「噛んでるぞ。」
「と、とにかく!行動を改めなさい!」
琴葉はそう言って厨房に入っていった。
「よく言うよ、厨房係のくせに…」
だが、この教室は少し狭い、よってこんな陰口も聞こえてしまう。
相手が近くにいると尚更だ。
「と、も、ひ、ろ、く〜ん?」
奥から琴葉が顔を覗かせた。
明らかに目が笑っていない。
「どういうことかなぁ〜?」
「ナ、ナニモナイデス…」
そんな事がありながらもなんとか担当は終了した。
「今日はお疲れ〜!いやー大盛況だったね!」
「あぁ!そうだな!みんなよく頑張ったぜ!」
「明日も頑張ろー!」
琴葉と頼翔のコンビが場を締めた。
なんとなく疲れた知弘は帰路についていた。
「知弘くん。」
透き通った声が聞こえた。
振り返ると、声の主は雫だった。
「おう。」
「今日、凄かったね!大繁盛!」
「そうだな、あれほどとはな。琴葉の影響力を舐めてたよ。」
本当にそうである。
さすがは歩くCMと言われているだけはある。
「でも知弘の影響もあると思うよ。」
びっくりして雫の方を見る。
夕陽が雫を照らし、雫の横顔がとても綺麗に見えた。
「そ、そうかな。」
照れるのも仕方がない。
たいした意味はないだろうが、知弘にはそう聴こえてしまう。
「今日の接客も丁寧で、かっこよかったですよ。」
「…………ッ!…」
知弘の顔がカァーっと熱くなる。
あ、これ絶対顔赤いわ。しまった。
「そ、そんな、雫には及ばねーよ。」
「そう?…」
雫は知弘の顔を不思議そうに見ながら言った。
あー、バレたな、これ。
俺の人間関係よ、サヨナラ。
雫は恋愛に興味がないのだ、警戒されてしまう。
雫はそのあとはずっと何かを考え込んでいた。
>>9
てか今俳句なってたw
分からない?←5
よくみて時刻←7
コメントの←5
>>14
寝たかと思った。
やばい、ヒマ、トピ制限かかったしずっとハッシュタグと通知と作成したトピを行き来してるw