【小説】BTSと私 第4話
BTSについての小説を書かせていただこうと思います
ときどき他のBTSメンバーやTWICEメンバー、BLACKPINKメンバーも出演します
ぜひ読んでみてね
〈登場人物〉
・私・ユンギ・ジン・ナムジュン・ホソク・ジョングク・テヒョン・サナ・ミナ・ナヨン・ジヒョ・チェヨン・ダヒョン・ジョンヨン・モモ・ツウィ・リサ・ロゼ・ジス・ジェニ
〈本編〉
ええええええええ!!!!
ユンギと同棲できると思って来たのに!何なの急すぎるこの塩すぎる対応は!
「話が違うよ!」
私は寒いのも忘れて叫んだ。
「え、違うって何が」
ユンギは困った顔をした。
「わっ・・・私・・・」
私はユンギと住みたいんだよ、同じ部屋で。お隣さんなんて嫌だよ。ユンギは嫌じゃないの?
そう考えると私はあまりにも辛くなった。
「もういいよ!」
私は捨て台詞を吐くと、荷物とユンギを置いたまま、エレベーターの方へと駆け出した。
しゅー、ぱっ。エレベーターはあっという間に一階についた。私は涙を拭い、夢中でマンションを飛び出した。
ひどい、ひどいひどいひどい。私達、もう付き合って半年経つのに。ユンギはなんで嫌なんだろう。韓国人って同棲嫌いなの?ユンギは優しいから私の望みを叶えようと思ったけど、やっぱり韓国の常識には「同棲」は通じないの?
夢中で走っていると、そばで声がした。
「아, 너.(あ、君)」
私は立ち止まった。コンビニのそばにジミンとジョングクとホソクが立っていた。ただし、その顔はばっちりとサングラスとマスクに隠されていたが。通行人はすぐとなりにBTSメンバーが立ってることに気づきもしない。
「み、ミン・ユンギはどこぉですか?」
ジョングクが大きな目をきょろきょろさせて聞いた。ジミンとホソクも心配そうにこっちを見てくる。
「あ、んーと」
どうしよう。韓国語で答えられない。まさか夫婦喧嘩とも言えない。
「買い物、しに来たの」
私はコンビニを指さして言ったが、3人は「おん?」という顔をした。
「かいもの。えーと」
私は品物を手にとってかごに入れるジェスチャーをした。「ああああ」と三人は納得したようにうなずいた。
「あれですね、おん、おん、お・・・おちゅかい」
ホソクが楽しそうに言った。
「そうですそうです」
私も嬉しくなった。ジミンも言った。
「あ、それボク見ました。はじめ、はじめてのおちゅかい」
「あ、それテレビ番組だね」
私がそう言うと、ジミンは「おん?」という顔をした。私は「て・れ・び」とゆっくり言った。
「おおおん」
納得したようだ。
その時だ。ずっと黙っていたジョングクが思い切ったように大きな声で
「寒そうですね。どこかで飲み物飲みましょか?」
と聞いた。ジミンが笑った。
「この人ぉ、このセリフいっつもれんしゅしてたんですよ。きれぇな人がいたらこうするって」
ね、とジミンはジョングクを見た。ジョングクは「んふふ」と笑った。私は心から思った。(顔ほとんど見えないけどかわいすぎる!!)
「じゃカフェー、行きましょか。すぐソコにとっても、あー、とっても美味しいですあるから」
ホソクが元気よく言って、あるき出した。するとジョングクがびっくりしたように
「おちゅかいは良いんですか?」
と聞いた。私はさらっと「いいよ」と言った。
その頃ユンギは・・・
彼女と喧嘩した悲しみに暮れるでもなく、理不尽な彼女の怒りにイライラするでもなく・・・
どでかいリビングで一人で本を読みながら音楽を聴いていた。さすがはミン・ユンギ。塩な人は神経も図太いです。
〈続く〉
【小説】BTSと私 第5話 〜全てのARMYとONCEのために〜