〈東方小説〉バカだけど強い私【第二話】

1 2022/10/02 19:34

「あれぇ?殺梨ちゃんじゃん♡」

殺梨の目の前に雷が現れた。

だが、いつもの雷の性格と違った。

「あんたは...

 ていうか、キモい。」

「んだと?せっかくお前に依存してるタイプのやつの真似したのに...」

「失せろ。」

今の状況は、怒りに満ちた目で雷を見ている殺梨が、雷に向かってスペルカードを

放とうとしているという状況だった。

そしてそれを霊夢と魔理沙が止めているという状況だ。

「殺梨!?落ち着きなさい!」

そう言い、霊夢は殺梨の頬を叩いた。

「アウッ...ハッ!私何してた?」

どうやら殺梨はさっきの状況を覚えていないようだった。

「...やっぱり...殺梨...お前は...」

「お前やっぱり気に入らないから殺すわ」

「は?俺がお前のこと殺すz...ムグッ...」

誰かが後ろから雷の口を塞いだ。

その人物は十六夜咲夜だった。

「え?咲夜?」

「久しぶりね、殺梨。こんなバカ弟のことは無視して大丈夫よ。」

「姉ちゃん離s...ムグッ...」

雷が話そうとする度に咲夜が雷の口を塞いでいた。

その光景を見てその場にいる全員が笑いそうになっていた。

特に殺梨は肩を震わせて顔を真っ赤にしていた。

殺梨を見て黙ったかと思いきや、次の瞬間スペルカードを放った。

「【異次元 時空の空間】」

いきなりスペルカードを放たれてびっくりしたのか、変な声を出した。

「ウワァ!?いきなり何すんのよ!...まぁ...こっちも対処しないとな...

 【風符 ウェンドブラッシュ】」

彼女がスペルカードを放った瞬間、雷が放った弾幕が風に操られたかのように宙に

飛ばされて行った。

「また喧嘩をしているのかしら...」

咲夜はそういい、時を止めた。

そして、2人のところにナイフを並べ、こう呟いた。

「そして時は動き出す...」

咲夜が呟いた途端、時が動き出し、殺梨と雷の方に向かって銀のナイフが飛んだ。

美鈴と霊夢と魔理沙は離れたところに避難させた。

「咲夜ぁ!?またナイフ飛ばしてきて!そろそろ死ぬわよ!?」

「あら、毎回避けている人に言われたくないわね。」

「もう...何も言い返せないのが悔しいわ。」

雷は無言で、殺梨は文句を言いながらも避けていた。

「姉ちゃん!毎回喧嘩するとナイフ投げて止めようとするのやめてくれない?」

「そっちが喧嘩するのが悪いのよ。」

「だからって!」

「もう一回飛ばすわよ?」

咲夜が圧をかけながらそういうと、雷は黙った。

だけど、殺梨は首を傾げながら何か考え事をしていた。

「ここ他に誰が住んでんのよ。

 異常でしょ。まさかこんな広い館に2人きりで住んでいる訳j...」

「うるさいわね。また咲夜と美鈴が何かやらかしたのかしら?」

その声と共に幼い姿の吸血鬼が出てきた。

「あんた誰?」

「あら、咲夜と美鈴と雷と...後誰かしら?」

幼い吸血鬼は殺梨の方に視線を向けた。

「私?私は美波川殺梨よ。能力は...まぁいつか知れるわよ。」

「また説明放棄したわね。」

「だって...じゃあ幼い姿の吸血鬼の名前は?」

幼い吸血鬼は待ってましたと言わんばかりに自己紹介をした。

「私はレミリア・スカーレット。ここ紅魔館の主よ。」

「へぇ。よろしくね。」

「紅魔館に入って行きなさい。」

「ありがと...結構広いだろ。」

殺梨は門をくぐっただけで紅魔館が広いだろうと思った。

「姉ちゃん。フランはどこにいるんだよ。」

「何?また妹様と弾幕ごっこでもしたいのかしら?」

「うん。強さが知りたくてね。」

「いい加減にしなさいよ。妹様も休まなきゃいけないんだからね。」

という会話をしている様子を殺梨は不思議そうに聞いていた。

そして興味を持ったのか"妹様"という人物について聞きに行った。

「咲夜、雷。妹様ってどんな人物なの?」

「妹様?まぁ、館に入ったら分かるわよ。」

「なんなのよその適当は。」

「いつも適当に説明している人に言われたくないです。」

「あ、はい。」

そして館に入った途端、レミリアに似た幼い吸血鬼が出てきた。

しかも殺梨の方を興味ありそうに見ていた。

「ねえ咲夜。この人間はどこから来たの?」

この質問に対して咲夜は

「雷と同じ世界から来たのよ。」

と返した。

「あなたは一体誰なの?」

「私はフランドール・スカーレット。フランって呼んでね!」

「フランね。よろしく。私は美波川殺梨。」

そういい。殺梨はフランの頭を撫でた。

「へへへ〜。ありがと!」

「フフッ...それにしても...広いわね〜。

 これ探検したら絶対迷うやつじゃん。」

「殺梨もここに住ませてもらったらいいんじゃないかしら。」

誰かの声がしたと思い後ろを向くと、霊夢が立っていた。

「え"どうして?」

「どうしてもこうしても...殺梨は人間。それに雷もね。

 幻想郷は人間以外の種族もたくさん住んでいる。危険だから

 紅魔館に住んでいた方がいいんじゃないかしら。」

「え"〜...私は大丈夫だけどなぁ...」

「はぁ...だったら博麗神社に来なさいよ。私は歓迎するわよ。」

そういい、霊夢は殺梨に笑顔を向けた。

「本当!ありがと!」

殺梨は霊夢に負けない程度に笑顔を向けた。

「あ!まだ姫乃と零を見つけてない!」

「その2人かは知らないけど、白玉楼に2人の天使と悪魔らしき子なら現れたらしいわよ。」

「まじ!?霊夢連れてって!」

続く

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アニメとゲーム2022/10/02 19:34:21 [通報] [非表示] フォローする
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>>2
しっかり見ましたぁょ


>>3
ありがとぉな


>>4
次の待っとくわね


>>8
ハッシュタグで宣伝しようかな


>>9
その方がええで


>>5
ありがと!


>>12
ありがとぉ!


>>14
これからに期待


>>15
頑張るわ


>>16
応援してるね!


>>17
外がうるさくて集中して小説のネタ書けないわ


>>18
夜なのに((

都会は五月蝿いのね


>>19
俺のところ近所小学生多いからなぁ


>>20
小学生は寝る時間よw


>>22
あ、間違えた

良い子は寝る時間だw


>>23
まじかwww


>>24
多分だけどぉ〜w


>>25
俺いい子だから寝ないとなー(棒)


>>26
おやすみー(棒)


>>27
まだ歯を磨いてないー


>>29
あ"ーめんどくさいw


>>31
でも磨かんとダメだわ


>>32
そりゃそうねw


>>33
磨いてこよww


>>34
いってらっしゃい!


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