この恋が 実るまで あなたのそばに いたかった . 【 後編 】
『 この恋が 実るまで あなたのそばに いたかった . 』
【 後編 】
# 始めに
この 小説は,前編があります .
後編を 読む前に 前編を 読んで下さい .
【 前編 】
→ https://tohyotalk.com/question/681568 .
# 登場人物
| 胡蝶 紫絢 ( こちょう しあ ) 高2 ♀
| 伊集院 琉空 ( いじゅういん るく ) 高2 ♂
| 小鳥遊 雛季 ( たかなし ひなき ) 先生 ♀
# 内容
教室に戻ってからも 伊住院くんのことが 心配で 心配で 仕方がなかった .
やっとのことで 教室に 担任の 小鳥遊 ( たかなし ) 先生が 入って来た .
祈るような目で 先生を見たが,先生は 首を横に振るだけ だった .
私は 唐突に 理解した .
_ もう, 伊住院くんには 会えないんだ と ...
私のせいで 伊住院くんは 死んでしまったんだ ...
次第に目頭が 熱くなって ぽとりと 涙が 零れ落ちる .
「 胡蝶さん ... ごめんなさいね ... 少し良い ?? 」
気付くと 先生が そう言って 私の背中を さすってくれた .
「 す,すみません ... 」
「 良いのよ . 誰でも 辛いものだから ... 」
私が謝っても 先生は,私を責めずに 優しく声を かけてくれた .
すると ___
「 胡蝶さん ... 渡したいものがあるの . 」
先生は 私に 一通の手紙を 差し出した .
「 伊住院さん からよ ... どうしても 渡したいって
亡くなる直前まで,言っていたわ ... 」
急いで 封筒を開け,手紙を 取り出す .
手紙の内容は こうだった .
紫絢 へ
この手紙を読んでるってことは,俺はもう この世にはいないんだね .
先に言っておくけど,紫絢は 自分を責めないで .
自分のせいで 俺が 死んだなんて 思わなくていいから .
俺が 紫絢を 助けたいって 思ってとった 行動だから,
いつまでも 泣いていないで 前を向くんだ .
紫絢は 笑っていた方が 絶対良い .
俺は 紫絢の あの笑顔が 好きだ .
でも 本当は 笑顔だけじゃなくて 紫絢の 全てが 好きだった .
もう 遅すぎるけど,ずっと前から好きだった .
本当なら もっと 一緒にいたかった .
叶う事なら いつまでも 2人で 笑い合っていたかった .
でも ... もう 無理みたいだ .
俺がいなくても 俺が好きだった 笑顔を 見せてほしい .
たとえ 今は 笑顔になれなくても,
また 会った時に 笑顔の 紫絢と会えるのを 楽しみにしているよ .
その日まで ......
_ どこにいても 紫絢を 想っている .
琉空 より
もう 遅いよ ...
もう少し ... もう少しだけ 早く言ってくれれば 良かったのに ...
もし この世に本当に 神様がいるのなら,
どうか お願い ...... !
3時間前に 戻して ‼
溢れてくる 涙を 拭って,その時に 作れた 笑顔で
空に向かって「 ありがとう . 」 と 呟き,
伊住院くんが 好きだと言ってくれた 笑顔と
命を懸けて 守ってくれた 自分を 大切にしようと 思った .
【 この恋が 実るまで あなたのそばに いたかった . 完 】
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>>2
読んでくれて ありがと‼
また 新作 作る予定なので
読んでくれると 嬉しいです 🍀
>>6
そうなんです… 💦
宣伝してるんだけど 💧
だから ゆきみちゃんの 言葉が
とっても 救いになるの!
ゆきみちゃんみたいな 人がいてくれてるこそ,
小説を 書き続けたいって思えるんだょね‼
FF外どころか初見ですが、
単純に綺麗な文章だと思いました。
文章の中のキャラが言葉一つ一つで活発に動いている。私にはそう感じました
この作品は文章自体が短いため、細かく賛否をつけるのは難しいですが長編を読んでみたい文章と感じました
短くまとめると、良い小説に出会えたと感じました!
長文失礼いたしました。
>>15
読んでくれてありがとう!
とっても 嬉しい...
また作ります 🎶