帝虎学園物語

1 2024/10/02 16:14

「いいか、力ってのは大事なモンを守るために使うんだ、無闇にケンカするんじゃねえぞ?」

「やっぱりリュウは優しいね!」

眠そうにしていた妹がそう言って笑いかけて来たので、妙に気恥ずかしくなる。

「優しくねえよ、ヤンキーだぞ?」

「でも、私のこと守ってくれるでしょ?」

「あたり前だろ、アニキだからな。」

「優しいじゃん。」

「早く寝ろ。」

「ヤンキーでも、私はリュウの事大好きだよ?」

「俺もだよ。」

「だーいすき!」

抱きついて来た、今日はこのまま寝るか。

「妹?」

「おう。」

「リュウちゃん二人暮らし?」

「色々あったんだよ。」

「カッコいい。」

「うお!いきなりくっつくなって。」

彼女の桜木セナがもたれかかって来た。

「妹さんのこと、守ってきたんだ。」

「アニキだからな、それにアイツは優しい奴なんだよ、俺なんかとは違って。」

「もう、バカアニキ!」

後ろから声が聞こえた、泣いてる?

「ひまわり!お前何で…アイツらは…」

「うーちゃんたちだったら通してくれたよ?」

「だからって高校の屋上まで来ることねえだろ。」

「だってえ!寂しいんだもん!」

「おいおい泣くなって。」

バシッと背中を叩かれる。

「んだよ?セナ。」

「さっさと、抱っこ!」

「おっおう。」

ひまわりを抱き上げて頭を撫でる、ビンタされた。

「おい、何すん…」

「リュウのバカ!俺なんかと違ってなんて言わないでよ!バカァ。」

「悪かったな、謝る。だから笑ってくれよ、俺ァお前の笑顔がみてぇんだ。」

「もう、言わないって約束して。」

「ああ、約束だ。」

「えへへ、大好き。」

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その他2024/10/02 16:14:16 [通報] [非表示] フォローする
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1: 湊綾 @soa_himazin 2024/10/02 20:45:57 通報 非表示

ヤンキーが優しいって好きすぎで好き(?)


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