いじめへの復讐。((物語))

8 2020/12/25 09:02

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いつも笑っててくるあいつら。

いつも殴ってくる。

いつも脅してくる。

でも我慢する。

いつも我慢する。

だって、仕返ししたらいじまが酷くなるのがわかってるから。

だって、仕返しして殴ったら「暴行罪」になるから。

だって、高校入試や面接のときを暴行したのがばれたら絶対に合格するわけがないから。

辛くても我慢する。

他の皆もかばってくれる。

でもあいつらはいつもやってくる。

正直言って、気持ちわりぃ。

『なんでいじめてくんだよ。

理由を一から全部言ってみろよ。

言えねぇだろ？

だっておめぇの脳ミソちっせぇもんなｗ』

そう言ってやりたい。

でも言えない。

だって悪化するのがわかってるから。

学校が嫌いになってきた。

あいつらのせいだ。

虐めてなにが楽しいんだよ。

サイコパスかよ。

いつも殴ってくる。

蹴ってくる。

なんだよ。

おめぇは私に死んでほしいとでも思ってんのかよ。

言い訳すんなよ。

おめぇのせいでこっちは苦しんでんだよ。

辛いんだよ。

「私：なんで虐めてくるの・・・？」

「虐めてくる奴：だってお前いつも笑ってるじゃんｗそういうとこうざいんだよｗｗ」

は？

「私：笑っちゃいけないんだね。」

「虐めてくる奴：おんｗｗてかその顔気持ちわりぃんだよ。」

悪口言ってくる。

先生に言っても助けてくれないかった。

虐めてお前はこのさきの人生で得すんの？

しねぇだろ。

お前のせいでこっちは今日も朝から病院だよ。

ふざけんなよ。

治療費だせよ。

慰謝料払えよ。

だせねぇならとっととうせろ。

笑ってんじゃねぇよ。

今日は階段からつき落とされた。

さいわい命は落とさなかったものの、右足の骨折と頭蓋骨の損傷と腰にひびがはいった。

そりゃ当たり前だわ。

二階の階段から突き落とされたんだから。

でも私は怒らなかった。

あいつらは笑ってた。

ずっと。

私にはそいつらが悪魔、いや、笑い続けるピエロのように見えた。

ある日、私以外の女の子もいじめの標的になった。

私を庇ってくれた子だ。

よく絵を描いてる女の子だった。

よく笑う女の子だった。

でもその日から女の子は笑わなくなった。

ずっと真顔だった。

まるでボロボロのフランス人形のようだった。

とうとう女の子が自殺した。

私のせいだ。

あの女の子が私を助けてしまったせいだ。

私のせいで。

私が死んでおけばあの女の子はきっと自殺なんてしなかったんだ。

ごめんなさい。

あの女の子の母親が私の家に来てどなりつけてきた。

「女の子のお母さん：あんたが死んでたら私の娘は助かってたんだ！！あんたのせいだ！」

私のお母さんは私に無理やり土下座させた。

「私のお母さん：うちの娘が大変申し訳ございません。」

何度も何度も母は謝ってた。

私も何度も頭を下げた。

震えながら。

怖かった。

結局あの女のこのお母さんは帰っていった。

でも私はあの女の子のお母さんの言葉がずっと耳に残っていた。

『あんたのせいだ！』

その言葉だけ、頭の中でずっとリピートしてた。

その日はずっと布団の中のこもってた。

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい・・・・・」

ずっと言い続けた。

呪文のように。

そして思いついた。

『私が死ねばいいんだ』

死ぬことは簡単ではなかった。

でもやっぱり首吊りが一番どと思った。

だって首吊りは縄と自分の命しか必要が無いから。

安心して死ねた。

よかった。

短い人生だったな。

もっとクラスの子と笑いたかったな。

もっと親孝行できたらよかったな。