俺の異世界転生 【小説】
俺は、河野 悠(かわの ゆう)。俺の性別は、女だ。でも、自分のことを俺と言っている。胸もないので、この世界では男として生きていこうかと思う。
ここは、、、神殿か?転生ものならば勇者とか言われるのであろう。
「あのー、誰かいますか?」
声が反響するだけで反応がない。
「はぁ。ここはどこなんだよ。」
そう呟いたその時、
『すいませんっ!すぐ反応出来なくて、、、』
ん?こいつは、、、
『自己紹介しますね!私は妖精のリリラと言います。よろしくお願いいたします、ご主人!』
「え?俺がご主人?」
『そうですがなにか?』
なんかご主人って呼ばれんの嫌だな。
「あのさ、俺のことはご主人じゃなくて、悠って呼んでくれ」
『悠ですか?なんか嫌なんで、悠さんでいいでしょうか?』
「まあいいよ。というか、ここはどこなんだ?知ってることを教えてくれないか?リリラ。」
『この世界は魔法の使える世界です。種族もいっぱいいますよ。魔法には種類があって水、炎、風、創作、破壊などがあります』
うん。水、炎、風はいいんだよ?創作と破壊ってなんだよ。
『悠さん、創作は想像したものを実体化させるものです。破壊は、その名の通りですね』
こいつ、心まで読めるのか。有能だな。
『ありがとうございます!』
『そうだ、忘れてた、、、』
「なにかは知らんが忘れんな!大事なことだろそれ!」
『wwwwwはい、スキルのことなんですが、まず、この世界に生きている生き物にはスキルがあります』
ほうほう。
『スキルは、私の場合「守護(シールド)」です。』
「守護?」
『守護はある対象の物を守る結界みたいなものを作るスキルです。』
『話を続けていくんですが、スキルは被ることがほぼほぼないです。でも同じスキルの人はこの世界には自分を除いて2人ほどいます。その人たちのことをドッペルといいます』
「ドッペルゲンガーのことか。」
『はい。ドッペルに会うと何かいいことがおきます。』
「いいことなのか。」
『そうと言われていますね。ドッペルではない人とはチームを組むことができます』
『チームでは、探検(サーチ)に行けます。チームは4人以上ではないと組めません。私たちのような妖精はチームには入れません。でも、チームの中に妖精を従えている者がいればサポートしてもらうことも可能です』
『これであらかたの説明は終わりです。次は悠さんのスキルを見ましょうか!』
「おう!」
『スキルは村の教会で、分かります。異世界転生者です。といえば見てくれると。』
「あ、俺の他にもいるんだ。転生者。」
『いっぱいいますよ!というか、悠さんって女ですよね?』
「ああ、そうだが俺、女に見えねぇだろ?胸もねぇし。だから、この世界では男として生きるんだ」
『妖精は従う人と同じ性別になります。だから女だと思ったんです!』
「へぇ〜!そうなんだ!」
チームもあるっつってたな。意外に楽しみかもしれない。
トプ画は河野 悠です。