小説「じゃんけんぽん」
彼氏に振られた。
どうやら私より好きな人ができたらしい。
当然私はショックで言葉を失った、あんなに愛してくれたはずだったのに。
悲しみを紛らわすため、テレビを付けた。いつものように流れる広告。
「新発売になったこのペプシジャパンコーラ飲んでみたくないですか?」
そういえば、新発売のコーラ気になってたんだよな
「僕と勝負して買ったら一本あげますよ」
「じゃんけんぽん」
(パーを出す)
あっ、負けた。今日は本当付いてないな...
「俺の勝ち!なんで負けたか、明日までに考えといてください。」
「彼氏に振られた?そんなちっぽけなことで落ち込んでると、次もまた俺が勝ちますよ」
えっ、この人なんで知って...
「貴方にはまだ沢山のチャンスがある。そこからやり直してみてはどうですか?
ほな、いただきます」
そうだ。私にはまだまだ沢山のチャンスがあるじゃないか。あいつのことなんか忘れて
自分なりに生きてやろうじゃないの!
完
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