【小説】流れ星に願いを込めて1

2 2023/04/15 22:54

「ほら、早くして。遅刻してもいいの?」

「「遅刻だけは嫌だ~」」

私の名前は、東雲結愛(ししのめ ゆあ)。中学3年生。

隣であわただしく準備をしてるのが、とってもそっくりな双子の七瀬萌花(ななせ もえか)

と七瀬玲斗(ななせ れんと)。中学1年生。今日は二人の入学式。

「あと30分したら入学式、始まるよ!」

移動や受付の時間を考えると結構ヤバい。

「「もう行けるよ!」」

「わかった!ついて来て!」

私たちの通う音海学園(おとみがくえん)は、少し遠いところにあるからスクールバスがでる。

全力で走ってギリギリバスに間に合った。バスの中には新入生と思われる子が10人くらいいる。

「ねぇねぇ、ゆあちゃん、どうしてゆあちゃんも来てるの?」

新入生でもない私が学園に向かっている理由は、

「生徒会長だからだろ。」

そう、玲斗くんのいう通り。生徒会長だからだ。生徒代表挨拶という大事な役を任されている。

そうこうしているうちに学園に着いた。

「萌花ちゃん、玲斗くん、またね。」

萌花ちゃんと玲斗くんは教室に、私は体育館に向かった。

体育館で、司会の先生が入学式の最終確認を始めた。

「そしてここで東雲が話して新入生退場だ。」

最終確認が終わり私は席に着いた。すると先生たちの方から話し声が聞こえてきた。

「今年は東雲由奈(ししのめ ゆな)さんの...のせいで新入生が例年より....」

「....私たちは何もして...」

聞きたくない話だ。私には1つ上のお姉ちゃんがいた。でもあることをきっかけに自殺してしまった。

思い出すと悔しくて涙がこぼれそうになる。

「新入生、入場。」

このアナウンスで、はっとなる。今は入学式に集中しないと!

「新入生、点呼。 1-1」

多くの新入生の名前が呼ばれてゆく。1組には二人ともいないみたいだ。

「1-2」

また多くの新入生の名前が呼ばれてゆく。

「七瀬玲斗」

「はいっ」

玲斗くんは2組みたいだ。3組でも4組でも5組でも萌花ちゃんの名前は呼ばれなかった。

とうとう最後の組

「1-6」

「七瀬萌花」

「はい!」

萌花ちゃんは6組みたいだ。そろそろ私の出番だ。

「生徒代表挨拶 生徒会長 東雲結愛」

会場が少しざわめいた。負けないぐらい大きな声をだして返事をする。

「はい。」

ゆっくり壇上にあがる。いつもは緊張なんかしないのに、今日は手が震えている。

礼をして、顔をあげる。合う目は全て好奇心と怪訝の二つ。涙がこぼれそうになる。

見渡すと玲斗くんと目が合った。玲斗くんは口パクで『ファイト』って言った。

玲斗くんの応援を胸に私は、口を開いた。

                            ~続く~

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タグ: 小説 流れ星 願い

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その他2023/04/15 22:54:27 [通報] [非表示] フォローする
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1: #yuno @Tajparko44 2023/04/15 22:55:45 通報 非表示

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>>1
読みやすくて、とっても良かったです!続きが気になる〜!


4: #yuno @Tajparko44 2023/04/16 11:09:01 通報 非表示

>>2
感想ありがとうごさいます。

4月22日までに2話をだす予定です。


5: #yuno @Tajparko44 2023/04/16 11:10:05 通報 非表示

>>4
感想ありがとうございます。

頑張って続き書きます❗


>>4
絶対2話見ますね〜!!


8: #yuno @Tajparko44 2023/04/17 14:38:51 通報 非表示

>>7
ありがとうございます😆💕✨


めっちゃ続き気になる‼面白かったです


6: #yuno @Tajparko44 2023/04/16 11:10:59 通報 非表示

>>3
感想ありがとうございます❗

頑張って続き書きます❗


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