【小説】僕は死んだ
創作なのだ!
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あの日、僕は死んだ。敵の射撃が絶えない場所で血を流して倒れる。味方の声が薄れていく。目の前が真っ暗になった。そして、しばらく寝ていたのであろう、目が覚めると、とある場所にいた。自分の服は、泥と血で汚れていた。頭がズキズキと痛む。目を凝らして辺りを見回すと、見えてきたのは綺麗な灯りだった。道を照らすようにできた灯りはどんどんと近づくように光っていった。僕は道なりに進んで、とある大きな建物にたどり着いた。門のようなのがあり、そこを潜ると駅のホームのような場所があった。ホームには複数人がいたが、みんな体から血を流したりしていた。小さな子供からお年寄りまでが駅のベンチに座ったりして電車を待つ。そして電車が止まり、ドアが開いた。みんな乗り込んで行く。自分も乗り込み、椅子に座った。しばらくするとアナウンスが流れた。
アナウンス「ご乗車ありがとうございます。次の駅は、飛び降りー、飛び降りでございます。お出口は左です。」
そんなアナウンスが聞こえ、しばらくすると電車が止まった。そして左のドアが開き、人が数人駅に降りた。そしてドアが閉まり、またしばらくするとアナウンスが流れる。
アナウンス「次はー、轢き逃げー、轢き逃げでございます。お出口は左側です。」
またそんなアナウンスが流れた。そして人がまた降りる。そしてまたアナウンスが流れた。
アナウンス「次はー、射殺ー、射殺でございます。お出口は右側です。
そうアナウンスが流れ、自分の番だとわかる。そして電車は止まり、ドアが開く。僕はその場で駅を降りた。
降りた駅は自販機や売店もあり、普通の駅と変わらない様子だった。そして駅を離れると大きな建物があった。そこに入ると、自分のおばあちゃんや昔飼っていたネコ、友達もいた。みんな僕を見るなり涙を流していた。それでも僕をとある場所へ連れて行ってくれた。また大きな建物だ。その大きな建物にたどり着くと、いつしかおばあちゃんも友達もいなかった。僕はその建物に入ってみると、メガネをかけた女性が出てきて、名前を石松と自己紹介すると部屋に案内してくれた。そこで名前や住所、死因などを聞かれた。答えていく内に後悔が増えていくが、石松さんは
石松「質問は終わりました。こちらの部屋にお入りください。」
そう一言言うと、ドアを開けた。僕はそこに入ってただひたすら待つ。その時、地面に穴が開き、滑り台の様に猛スピードで滑り落ちていった。気がつくと真っ白な場所には家やビルが並んでいた。そこにはみんな死んだ人達だったが、働き者のおじいさんや、国を救った有名な科学者が楽しそうにしていた。自分はすぐに、ここが天国だとわかった。俺は死んだが、来世で楽しく過ごしたい。優雅に。