パスワード屋【第一話】
(ピンポーン、、、)
玄関のインターホンがなった。宅配を頼んでいないので、セールスか何かだろうと思ったので、無視することにした。
しかし、何回も押してくる。連続で押してくるので、警察でも呼ぼうかと考えた。
(四月一日(わたぬき)さーん。いらっしゃいませんか?)
僕はギョッとした。この苗字は珍しいため、隣の部屋と間違えたわけでもなさそうだ。それに、僕は、表札を出してはいない。そのため、相手はこちらをなんらかの方法で知っているということだ。さらに怖くなってきたので、居留守を決め込むことにした。
、、、10分ほどして、その音は鳴り止んだ。
安堵したものの、なぜ、僕の名前を知っていたかなどの疑問は残る。ただ、考えないことにして、何を書いているかも、わからない新聞を読むことにした。
1時間はたっただろうか?そう思って、時計を見たが、20分も経ってはいない。先の事のインパクトが強すぎて、時間の流れが遅く感じるのだろう。とはいえ、もう時刻は1時を回りそうだったので、お昼を食べようと思ったが、冷蔵庫の中身を見て、スーパーへ行く事にした。もうこれから料理する気もないので、弁当か何かを買おうと決め、夕飯に何を食べるかなど、もろもろのことを決めている間には、もう目的地についていた。そこで、弁当や、夕飯のための野菜などを買って、店を出ていたが、隣のパスワード屋がセールをやっているらしいので、入ることにした。
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