【小説】東方幻想色 第Ⅳ章 西行寺幽々子の幻想色

20 2024/01/16 21:27

私は…誰でも…死を誘ってしまう…悪魔みたいな…存在……

……こんな私、大嫌い。

これは…生前の幽々子の話。

【東方幻想色 第Ⅳ章 西行寺幽々子の幻想色】

私は生まれつき、特殊な忌み嫌われた能力がある。

もちろん、私もその能力が嫌いだ。

〚死を誘う能力〛

誰でも…死に誘ってしまう。

私の…大切な人も。

この力について軽く説明すると、私が血を流す。

そうすると、死を誘う蝶が出てくる。

それによって、人を簡単に死に誘うことが出来る。

こんな自分が、嫌だった。

悪夢も、毎晩見た。

忌み嫌われたこの力。

誰の役にも立たない。

私自身を、死に誘うことも、できない。

幽々子「もう…やだ…」

そんなときに、私の気持ちを唯一理解してくれたのが、紫。

紫「どうしたの?……そりゃあ、あなたは悩みだらけよね。」

幽々子「うぅ……」

そんなとき、紫が言った。

紫「今日は、西行妖の満開になる日…でしたっけ。」

西行妖…人の血を吸って育つ、妖怪桜。

私はどうにもなってもいいんだ。

最初で最後の…私の力が役に立つ時が来たんだ…

紫「?!どこに行くの?ねぇ?幽々子?」

その声を無視して、私は走った。

西行妖へ。

…やはり、西行妖は満開を見に来た人の血を吸っている。

私の力が役に立つなら…

この身、静かに散らせましょう

血を流し、西行妖に蝶が飛んでいく。

西行妖の桜は枯れていく。

西行妖に呪いをかけられ、私は西行妖に封印された。

これで良かった……

ー現在ー

私は生まれつき亡霊だ。

私は死を誘ってしまう能力を持っているけど、制御方法を知っているので、普段は使わない。

それよりも、私は西行妖に興味がある。

いつまで待っても、満開にならないの。

何でかしら?

現在の幽々子には生前の記憶がないのだ。

幽々子「……そうだ!!春を集めればいいんだ!」

妖夢「幽々子様、どうしたのですか?」

幽々子「あのね、妖夢。私、西行妖の満開を見る方法思いついちゃった!!ずばり、春を集めればいいんだ!」

私は妖夢に計画を話した。

これが、後に言われる春雪異変である。

ーその頃霊夢たちー

霊夢「いつになったら春になるの?5月なのに雪が止まないわね…」

魔理沙「なぁ、これって異変じゃないのか?」

霊夢「うーん、そうかも知れないわね。よし、魔理沙!異変解決に…」

扉が開いた。

咲夜「私も行ってもいいでしょうか?」

霊夢「うーん、いいけどなんで?」

咲夜「紅魔館の光熱費がやばいのです!!」

魔理沙「…大変だな。とりあえず、ついてこい。」

ーその頃幽々子たちー

幽々子「いつになったら西行妖は満開になるのかしら?」

妖夢「あと少しかと。」

幽々子「あと…少しね…」

妖夢「?!」

妖夢「侵入者?直ちにたおしてまいります!」

幽々子「よろしくね。」

幽々子「とうとう博麗の巫女が来たか…」

幽々子「?!妖夢ちゃんは?」

霊夢「あー、あの剣士ね。もう倒したわよ。」

魔理沙「あー、寒いのぜ。」

咲夜「紅魔館の光熱費…!お嬢様の笑顔!!そして、春!!取り戻してもらいますわよ!!」

幽々子「そう…志は素敵ね。でもここは冥界。生きた人間は来てはいけないのよ?わかるかしら?」

魔理沙「そんなん、異変解決には関係ない!!」

幽々子「無駄ね!!」

霊夢「魔理沙、危ない!!」

咲夜「本気を出させてもらいましょうか…」

結局、私達は負けた。

そして、西行妖は満開にならなかった。

それは残念だったけど…

なんか安心した。

幽々子「お花見ね…私もいいかしら?」

霊夢「何で異変の主犯が!?まぁ、今はいいわ。楽しみましょう。」

幽々子「やった!いっぱい食べるわよ!!」

妖夢「迷惑はかけないでくださいよ?」

幽々子「わかってるわかってる!」

西行妖は

【西行寺幽々子の希望の色】

に染まっている。

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タグ: 小説 東方幻想色 Ⅳ章西行寺

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アニメとゲーム2024/01/16 21:27:16 [通報] [非表示] フォローする
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大変だった〜


>>1
お疲れ様!頑張った分面白いよ!!

 次も頑張って!!


>>2
頑張る!


>>3
はい!楽しみです!!


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