【小説】ペルソナ

11 2024/06/01 19:45

5分クオです。

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「好きだよ」

また今日も嘘を付く

だって、そう言っておけば楽でしょ?

あくまで彼女なんて自分の価値のため

きっとあの子だって、「彼氏」という肩書が欲しいだけだろうに

適当に愛を囁いて、触れ合っていればいいのだから

こんなに楽に誰かの特別になれるなら、するしかないよね

「「バチン!!!」」

…は?

「最低」

彼女は泣きながら俺の横を駆けた

  なんだ、本気だったのか

それにしても痛い。いつもはペットボトルすら開けられないと言ってくるくせに

俺が今ビンタを食らった理由は、彼女の誕生日を忘れていたから。

その程度の気持ちなのか、と思ったが俺が一番言えたことではない。

どうでもいいけど。

「なあ、お前吉田と別れたって?w」

「え、それまじ?いつ?」

「え!!ベストカップルのお前らが!?」

誰だったか、覚えてもない奴らが聞いてくる

「あーうん、さっきwビンタされたわw」

あくまで俺はみんなの憧れ、一軍陽キャなのだから、ノリよく答えた

「うわー女こえぇ〜」

「真っ赤じゃん笑笑」

彼らの笑い声が変に癪に障る

「いや、くっそいてぇわww」

ーーーーーーーーーーーーーー

…バタン

「ただいま」

質素な部屋に俺の声だけが響く

おかえりなんていう言葉はまるでない。

テーブルには500円玉

いつもの光景だ

青春だ、愛だの恋だの、友情だの

俺はなんの必要性も感じない。

普通になるためには、演じるしかないのだから

俺は赤くなった頬を撫で下ろす、

ただ、なんとも言えない孤独感に包まれた。

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その他2024/06/01 19:45:20 [通報] [非表示] フォローする
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フィクションダヨ!!!!


こいうう終わり方国語の教科書にあるよな、

ふつーにこれおもろ


>>2
そうかそうか、つまり君はそういうやつなんだな!的な?


>>3
いやその内容覚えてねーからわかんねーわ、


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